試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第17節・名古屋グランパス戦)
6月2日はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで名古屋グランパス戦です。
巻き返しを誓った5月を経て、6月の戦いに入りました。今節の相手は長谷川健太監督が率いる名古屋グランパス。
去年、川崎フロンターレは名古屋に2敗しています。
名古屋のスタイルといえば強固な守備からのカウンターでしょう。橘田健人が言います。
「守備が堅いですし、自由にできる時間も与えてくれない。そういったチームという印象があります」
名古屋の印象について問われた鬼木監督は「やはり縦に速い」と警戒します。
「やはり縦に速い。そこはもう変わらず、昨年もそれで自分たちがやられているのもありますけれども、そこの特徴が変わらず、奪ってからは速いなというのと勢いがあるなというのは感じています。また守備のところも非常に安定感がある。ゲームをしっかりと我慢強く支配したりとかそういういろんなものがあるチームなので、当然、自分たちにとっては難しくなると思っています」
去年の等々力で決められた先制点が、まさにその象徴でしょう。米本拓司のボールカットから鮮やかなカウンターを浴びて、抜け出したキャスパー・ユンカーに決められました。鋭いカウンターを狙っている相手には、こちらのボールの失い方が悪いと、広大なスペースをあっという間に切り裂かれてしまいます。
ただカウンターが怖いからといって、安全なボール回しだけを続けていても相手の守備は崩れません。いかに相手を食いつかせるのか。餌巻きのように、うまく相手を食いつかせないと、守備のバランスは崩せないからです。
同時に、相手に守備の的を絞らせないでボールを動かすことも重要です。
例えばセンターバックが中盤よボールの出し入れをしながら、何気なく時間を作る動かし方も必要です。名古屋はそれほどハイプレスに来ませんから、そういう時間を作りながら、メリハリをつけてボールを動かしたいところでしょう。そこら辺の青写真を脇坂泰斗に尋ねました。彼は「矢印を変え続ける」という言い方でこう説明してくれます。
「センターバックもそうですし、サイドバック、アンカーで、的を絞らせないのは大事かなと思います。矢印を変え続けるというか。それをドリブルでやると、どうしてもプレスバックだったり、サイドを決められて圧縮されちゃうっていうのがあるので、パスで3人目を使いながら、うまく矢印を変えながらっていうのを大事にして、当たり前のことをやりたいなと思います」
チームは現在リーグ戦6試合連続で先制点を奪っています。
それだけに全てが勝利に直結していない展開になっていることにもどかしさがありますが、それでも、少しずつ前に進んでいくしかありません。今回はどんな試合になるのか。見どころを語っていきたいと思います。
※好評をいただいた前節・柏レイソル戦のレビューはこちらです。
プレビューのラインナップはこちら。
では、スタート!!
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