食べたくなると理性を失う、それが「カレーのチャンピオン」
"金沢カレー"とは?
皆さんは"金沢カレー"をご存じだろうか?
明確な定義はされていない(らしい)が金沢カレーを謳うための要素はいくつか存在するのでご紹介しよう
・カレールーは水分量が少なくドロッとした濃厚な味わい(CoCo壱の正反対である)
・カレールーの上にカツが乗って、さらにソースがかかっている
・ステンレス製で舟型の皿に盛り付けられている
・先割れスプーンorフォークで食べる
・付け合わせはキャベツの千切り
・カレールーは皿全体に盛られ白米は見えない などなど
金沢カレーのルーツや派生関係などはこちらのサイト(チャンカレ公式サイト)で詳細に解説されており、興味ある方なら時間を忘れて楽しめるほど濃厚な内容に仕上がっている
石川県民あるある「マイベスト金沢カレー店がある」
石川県民あるあるの鉄板ネタだが「マイベスト金沢カレー」を各々持っている
私の周りではカレーのチャンピオン派かゴーゴーカレー派に二極化していた
そして私は"カレーのチャンピオン派"であることを声高らかに宣言する
正直、ゴーゴーカレーは一度しか食べたことがない
しかしその1回目で苦虫を噛むような思いを体験し、その時に金輪際ゴーゴーカレーは食べないと心に誓い10年以上守り通している(調べるとその店舗は現在なくなっていた)
その当時カレーのチャンピオン(以下、チャンカレ)とゴーゴーカレーのどちらをマイベスト金沢カレーにしようか迷っていた私は必然的にチャンカレを推すこととなり、以降、チャンカレ贔屓の人生を送っている
読んでいただいている方も金沢カレーに興味あるなら是非ともマイベスト金沢カレーを選んでみてほしい
きっと、人生をほんのちょっと豊かにしてくれるだろう
カレーのチャンピオンは東京に出店している
都内で見かける金沢カレーはゴーゴーカレーがほとんどである
そのせいか同僚は「金沢カレー=ゴーゴーカレー」と誤認していた(矯正済み)
実はチャンカレも東京進出を果たしていることはあまり知られていない
なぜなら都内には2店舗(ともにフランチャイズ店)しかない
当記事はそんなマイノリティな場所へわざわざチャンカレを食べにいった男の備忘録である
カレーのチャンピオン麹町店へ馳せ参じる
2021年2月某日、その日は天候にも恵まれコロナ真っ只中にも関わらず人通りが多く見受けられた
そんな中、電車を乗り継ぎ片道1時間をかけて麹町駅に降り立った者がいた
私だ
1時間という地元七尾から母校のある津幡まで行けてしまうほどの時間を費やしてまで麹町に来た理由はもちろんチャンカレを食べるためだ
どうしても食べたかった、それ以外の理由はない
東京メトロ麹町駅から徒歩8分の場所にカレーのチャンピオン麹町店はある
私のように麹町に土地勘がない方はマップアプリ片手に移動することをおすすめする
坂に面した店舗が東京感を一気に高めている
大学が目の前にあるため本来は学生で溢れているであろう立地だが緊急事態宣言中のため人影はまばら
石川県にいた時には感じたことのない入店前のドキドキ感を味わいつつ扉を開ける
店内にはテーブル席とカウンター席があり、まるで石川県内の店舗のような雰囲気を感じさせる
券売機で食券を購入するスタイルも変わらない
注文するのは定番のLカツカレーだ
食券を渡して数分後には目の前にLカツカレーが到着する算段だ
待つ間は石川県以外でチャンカレを食べることへのドキドキと本来の味で提供されるのかという一抹の不安を抱えつつじっと待つ
店員さんが近づいてくると、その手には銀色の皿
いよいよ待ちに待ったLカツカレーの到着だ
『うわぁ、懐かしい…』
目頭が熱くなるのを堪えてスプーンを取る
するとそこにはスプーンではなくフォークがいるではないか!
私が通っていた津幡店は先割れスプーンが提供されていたので、フォークでチャンカレを食べることに戸惑いはあったが問題はない
そして忘れてはいけないのが食べる前にカツにソースをかけることだ
私はカツとソースの面積比率が3:1になるくらいがベストだと思っている
『ああ、うまそう!!』
そう思った時にはすでにチャンカレは口の中だ
『うん!これこれ!』
チャンカレの代名詞とも言える濃厚なルーとライスが最高にあう!!
濃厚な後味もキャベツの千切りを合わせて食べるとあっさりとした風味に
そして揚げたてのカツがさらに食欲をそそる!
私はチャンカレのカツが並みのカレー屋とは比べ物にならないほど厚いと声を大きくしてお伝えしたい
『うおォン、俺はまるで七尾大田火力発電所だ』
あっという間に半分なくなり、ここからは福神漬けを絡ませながら食べ進める
当初危惧していたフォークとの相性も問題ない
『フォークが止まらない!俺まるでJR松任駅の蒸気機関車D51のようだ!』
同級生とカウンターを囲みながら食べた記憶がふと思い出される
あっという間に完食、最高の時間だった
満腹になるまでチャンカレが食べられたことに心から感謝したい
しかし通常サイズで満腹になるとは...大人になったな
チャンカレが全国展開に本腰
なんとチャンカレが主要都市を中心とした出店に本腰を入れたというニュースが届いた
2020年12月よりテスト運用をしていた「元祖金沢チャンピオンカレーデリバリー」が本格始動をするというのだ
株式会社SBICとの協業プロジェクトで2021年3月から店舗数を激増させるというのだ
詳細はまだ公式サイトにも公開されていないが2021年3月末には全国50店舗、以降の半年で100店舗以上を目標としている
販売メニューはいつものチャンカレだが、カツについてはとんかつ専門店を経営するSBICが提供する予定(ウインナーはチャンカレが提供)
チャンカレが新たなステージへと挑戦する機会に立ち会えたことが本当にうれしい
懐かしい食べ物は心を満たす
実はチャンカレは自宅でも召し上がることができる
チャンカレが自宅用にチルドタイプを販売しているからだ
チルドタイプは石川県アンテナショップ いしかわ百万石物語江戸本店でも人気だという
気になる人はオンラインショップで好きなだけ買うといい
昔好きだった味や懐かしい味に触れると人の心は満たされる
まさにチャンカレは私にとってのソレだった
今後は落ち込んだ時に自分を元気付けるためチャンカレを食べるようにしよう
カレーのチャンピオンの基本情報
株式会社チャンピオンカレーが運営する金沢カレー店
通称"チャンカレ"
石川県に16店舗、富山県5店舗、福井県1店舗、東京都や北海道などに8店舗、合計30店舗が営業中(2021年3月現在)
"カレーのチャンピオン"のカレーは適度なスパイシーさに加えコクと深みに飛んだ旨味は一度食べたら忘れられない味わいに仕上がっている
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?