vol.1【地方から、モノづくりの「明日」を変える】
石川樹脂工業は、石川県加賀市にある樹脂メーカーです。創業50年を超える老舗企業として、常にイノベーティブなモノづくりを続けています。『新しい素材と新しい技術で新しい価値を提供する』というビジョンを掲げ、社会に求められる価値を追求し、カタチにしています。
石川樹脂工業専務取締役の石川勤です。「事業を通して、世界にインパクトを与える」をテーマにメンバーと深くコミュニケーションしてきました。弊社の特徴はSDGsに基づいた思想(持続可能なモノづくり)と、製品のサプライチェーン全容(設計、金型製造、成形、加工、塗装/印刷、検品、出荷)をカバーした技術と環境にあります。製造に関しては、ロボットとAIで工場設計、プラント設計、新生産ラインの構築、ロボットシステムのプログラミングから実装までを手掛けています。結果として、3年間でロボットを10台、エンジニアは9人にまで増え、「中小企業のモデルケースとなるシステム」と他の企業から評していただけるまでに成長できました。リーダーシップの課題は、「エンジニアが楽しく活躍できる場の提供」だと考えています。
「とにかく、やってみよう」
入社4年目の森澤さんは、金沢工業大学でロボティクス学科を専攻し、ロボット工学について学んできました。当初は金型製作技能士として従事する予定でしたが、その経歴を見て、ロボットシステム開発に抜擢しました。
石川樹脂工業は昭和22年の創業当時から、新しい素材と技術を追求するために数多くの失敗を重ねてきました。それらの〝失敗〟は、決してネガティブな意味ではありません。失敗から学ぶことに意味がある──つまり、わたしたちは失敗をリスクではなく、資産として捉えています。そのため、新しいプロジェクトは積極的に若い人へ任せていきます。
森澤さんが導入に携わったロボットシステムは、原料となる樹脂の切断や研磨の工程における自動化を実現しました。実は、同じ役割を果たすロボットは日本にはほとんど存在しません。理由は、失敗すると数百万円の金型を破壊してしまう恐れがあるからです。そのリスクをはねのけて検証ができる理由は「とにかく、やってみよう」の精神です。若い人の方が新しいモノへの吸収が速い。失敗すれば、自分たち(上の立場の人間)が責任を取って直せばいい。併せて「自社工場で金型の製造・修理ができる」というアドバンテージもあります。
「意思決定と失敗の数では、大企業に負けてはいけない」
わたしの前職は外資系大手企業のP&G。そこでの経験と、培った知見から、石川樹脂工業としての日本のモノづくりの「明日」を考えます。大企業と比べると、石川樹脂工業は米粒のような小さな会社です。ただ、小さな会社にしかできない価値提供の方法がある。スモールスケールだからこその機動力は強みです。小さな失敗をたくさん重ねて、そこから学び、イノベーティブなモノづくりをすることがわたしたちの存在価値です。
新入社員の野関さんは高等専門学校(高専)を卒業後、入社しました。「技術に集中できるのびのびとした環境だからこそ、自身の成長の速さに可能性を感じた」と話してくれました。
自社工場におけるサプライチェーンマネジメントだからこそ、全ての工程を体系的に学ぶことができます。アクシデントが起きた時も迅速に対応できる上、リカバリーも早い。前のめりでチャレンジができる理由はここにあります。
新入社員の北市さんは地元、加賀市出身の高専卒業生です。学生時代に石川樹脂工業へ見学に来て入社を決意しました。理由は「アイデアを出しやすい環境と、そこで働く人のアクティブで自由な発想の人柄に惹かれて」。入社して3ヵ月が経った頃、彼女から「将来的に製品のデザインをしたい」という相談を受けました。以前からデザインに興味を持っていたようです。その場で「よし、やろう」と話がまとまり、実際につくりはじめました。
わたしたちは、好奇心、やり遂げる力、メンタルタフネスを尊重しています。経験問わずに意見が採用され、若手が中心となってプロジェクトを動かしていける職場です。そこには「とにかく、やってみよう」の精神があります。地方からもう一度、技術立国日本をつくり、世界にインパクトを与える。
石川樹脂工業は、あなたの頭の中に描いたモノを実現できる会社です。テクノロジーの力を発揮し、「自ら牽引する人」を募集しています。一緒に、モノづくりの「明日」を変えませんか?
石川樹脂工業株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
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