直吉
箱根湯本。
当然温泉地なので湯治客、そして温泉目当ての観光客がたくさん来る場所なのですが。
箱根は我々の世代、というか一部のクラスタだけの話なのかも知れないけれど、温泉地というよりも首都東京が壊滅した後、遷都して新しい首都機能を持つところになる場所、というイメージがありまして。
まあいわゆる第三新東京市ですね。
ひとりでやるしかないのよ、アスカ。
さて、既にほろ酔いで温泉街の土産物店などぶらぶら冷やかして歩きまして。
ふと見ると川のそばのお店に行列が。
直吉という屋号が見える。
直吉さんは湯葉丼が有名なお店なのだそうで。
湯葉という、なんともふわっとした精進料理的な食べ物に、あまり食指は動かなかったワタシだが、それほどまで有名で人気なお店とあれば、まあひとつ、この機会に食べてみてやろうではないか、と。
まずはサッポロ黒ラベルの箱根限定ラベル。
店内を見回すと周りは女性客ばかり。
品の良いマダムや、若い女の子達がキャッキャうふふとするお店だ。
場違い感はなかなかのものですが、
そんな中明るいうちから一杯飲るのはゴキゲンだぜ。
想像していた通り、湯葉はふわふわした、なんとも頼りない食感だが、うん、悪くはない。
食後には珍しく甘いものなども。
こういうのもたまには良いですね。
さて、そろそろ先輩方と合流する待ち合わせ場所へと移動しましょうかね。