おでん盛
カウンターだけの小さなお店に常連客がびっしりと。
隅っこに入れてもらい、お燗にしてもらえるお酒は、と尋ねると高知の土佐鶴を。
大根、たまご、イイダコをもらう。
なんだろう、初めて来たのに、なんだか不思議とずっと馴染んできたお店のようにしっくり落ち着いて飲める。
きっとこれはあれだな、カウンターの向こう側の端に座って優しい眼差しで常連客を眺めているダンディな紳士がこのいい雰囲気を醸し出しているんだな。
彼がこの店のオーナーだと聞いて、なるほどと一人うなずく。お店の雰囲気は、客とスタッフと色んな要素が混ざり合って出来上がるものなんだろうなぁ、と。
まるでおでんのようではないですか。なぁんてね。