Back In The U.S.S.R.
本日の8番はモルドバ産。
モルドバって何処だっけ?
という話になってモルドバ共和国を調べてみる。
いわゆる旧ソ連の共和国の一つ。
長いことソビエト連邦からの迫害や圧政を受け続けた歴史があり、90年代の独立からソ連崩壊と怒涛の混乱のあと、依然としてロシアと国境を接するルーマニアの間で微妙な緊張感と距離感で存在し続ける国である。
ヨーロッパの中ではかなり貧しい国だけれど、名産品のワインが有名なのだ。
そのモルドバのワインを飲む。
モルドバに限らず、あの周辺の国々を旧ソ連とひとくちでまとめるということは、実はとても危険。
例えばバルト三国。
エストニア、リトアニア、ラトビア。
地理で受験した学生としては、当時山川の参考書などで、「旧ソ連」と一括りにして覚えていたけれども、その後改めてあの三国の歴史的背景を知ると、バルト諸国は旧ソビエトの継承国ではないし、そう呼んでしまうのは明らかな間違いだ。
難しいよなぁ。
そんなことを考えながらぼんやりしていたら
M嬢が9番のボトルを手にして、ニッコリとこちらを見ている。
いつの間にか目の前のグラスが空になっているのを目ざとく見つけたらしい。
性格的にはM嬢というよりはどちらかというとS嬢なのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?