アイデアを生み出す瞬間のワクワク感をもっと味わいたい、そんなあなたにぴったりのツールが登場しました。「Roku+Core」は、六角形の「Roku」と円形の「Core」からなるアイデアワーク・サポートツール。いつもの四角いノートや付箋とは一線を画し、アイデアを「書き出し」「抽出」「発展」させるプロセスをスムーズに導いてくれます。 Roku+Coreってどんなもの? このツールの最大の特徴は、その形状です。 六角形のRoku は手のひらサイズで、ちょうどアイデアをひとつ絵や言
(日本創造学会の)理事の石井力重です。「石井さん、各地をふらふらしてますよね、どんな仕事なんですか?」とよく聞かれます。私はアイデアプラントの代表として、各地の企業さんの創造支援をしながら旅仕事をしているのですが、その旅の中で、まるで「発想の回廊」を探しているような心持ちになることがあります。今回はその「発想の回廊」について少しお話しさせてください。 昔、ある人が酒席でこんな話をしてくれました。「『発想の回廊』という場所があるらしい。そこを歩いて巡ると、アイデアが湧いてくる
こんにちは。今日は、私が個人的に強い思い入れを持って開発した文具、「YOMO(よも)」を紹介させてください。私はアイデアプラントの代表であり、創造工学の研究者として、長年アイデアを形にすることに取り組んできました。その中で、私自身が日々のアイデアワークで感じていた「付箋の管理にもう少し工夫があれば…」という思いから、YOMOを作り出しました。 アイデアを出すとき、付箋は欠かせないツールです。しかし、アイデアを並べ替えたり、追加のメモを書き込んだり、大量の付箋を整理・保管する
2024年11月、日本創造学会の研究大会(久留米開催)で発表する資料は、このページに設置してあります。 ポスター掲示スライド このスライドは、A4サイズに出力して、縦210cm、横96cmの掲示スペースに並べて、カード一覧とともに、表示できるようにデザインしてあります。 予稿集(A4 1ページ) 予稿集には、私が開発した「イマジンカード」のフルセットを掲載しています。教育現場でもプリントアウトして使っていただけるように設計されていますので、授業やワークショップでお試し
はじめに「一流のマネジャーは、自分より優秀な人材を使える人である」という言葉を昔、何かの本で読んだことがあります。AIが普及する現代、このスキルは多くの人にとって必要不可欠なものとなりつつあります。リーダーシップやフォロワーシップと並び、新たなカテゴリーを形成するでしょう。 自分より優秀なAIとの向き合い方ある人がAIの使い方に悩んでいました。 私はこうアドバイスしました。 彼は驚いていました。 自分より優秀な人材を活用する方法自分より仕事ができる人に指示を出すとき、
大学生に向けて、ブレインストーミングを教える教員の皆さんに、お役に立てばと、シェアします。 「次のコマ、グループワークだ。なにか良いお題、ないかな。」というときに最適です。 学生さんにこのまま提示して、「各チームで好きなお題を選んで」としてもいいでしょう。 1. 課題の先延ばしを克服するための効果的な方法とは? 学生が課題を後回しにしてしまう原因を分析し、解決策を考える。 2. 早起きを習慣化するためのユニークなアイデア集 朝起きられない悩みを解消する新
よく利用している生成AIの画風の違いを、イメージで比較してみました。 目的 生成AIの画風はプロンプトで指定すれば変えられますが、あえて指定しない場合、各AIがどのような「本来の画風」を持っているのかを探ってみました。 方法 一般的なモチーフ(例:人物、食べ物)は、先進的なユーザーが大量に描かせてきたため、その影響を強く受けやすいだろうと考え、そうした影響が少ない題材を選びました。(完全に影響がないわけではありません。AIは何かを学習していなければ生成できないためです
コロナ以降、社会や生活の流れは大きく変わりました。一見するとコロナ前に戻ったようにも見えますが、実際にはかつての流れが枯れたり細くなっています。その一方で、新たな流れが生まれ、育っています。 ダムのモデル、アリのモデル多くの事業者は「一時停止していたものが再開する」と考えてビジネスを再開しましたが、思うようにいきません。流れが“戻らない”のです。これは、水門を開けば溜めていた水が流れ出すという「ダム的なモデル」が心にあるからかもしれません。 しかし現実は、意志のない水の流
何かの文献で(多分、システム思考のエッセイ的な書籍)で読んでいてこんな実験が書いてありました。 被験者は透明な袋を渡される。そこからの一週間は、そこに自分の出したごみを入れないといけない。どこに行くにももっていかないといけない。 その結果、その実験の被験者は顕著にゴミの量が減る、と。ゴミが出るものを手に入れないようにし始めるようで。 この被験者には、2つのストレスがかかる。ゴミを持って歩くめんどくささ、と、あんなものを食べた・買ったというプライバシーを見せて歩くことの恥ずか
2024年8月22日、奈良県の山奥、天川村(てんかわむら)にて、51歳の誕生日を迎えました。 源流に近い清流、みたらい渓谷には「みたらい休憩所」という有名な駐車場があります。その下に「ほどよく深さがあり、流れが緩く、下流へ流されない天然の止め石のあるエリア」があります。奈良県をよく知る友人に教えてもらい数年前に初めて行き、なんて気持ちのいい場所だろう、と。今回は一泊の旅程で来ました。ここからの一年間、51歳の展望を考えるために、夜になると何にもない山奥のこの村でゆっくり考え
【ブレストの進行役のノウハウ】を、講義の中にちりばめてよ、というリクエストをもらいまして、今まで、即興でホワイトボードに書いてきたようなことを「1ノウハウ=1スライド」形式で作ってみました。 いわば、 やたらと貝の口をこじ開けないこと。 可能なら立ってブレスト。 出し尽くしたら、あと10個と告げる。 批判も階段の材料に使う。 ファシリがその場の社会規範を作る、くだけて見せる。 といった、非言語に、無意識に、いい進行役がやっていることに絞って、書いてみました。
高校で探求の授業において、各人のテーマを作り出す段階があります。これがなかなか上手くいかず悩ましいもの。それをアイデアの手法で実践する講義を作りました。探求に悩める高校の先生の一助になれば幸いです。(スライドの引用は許諾なしに行っていただいて結構です。知らせてくださったら喜びます。) ※スライドのほとんどは石井が著作権を持っていますので、転載の許諾を出せますが、中に「踏めば助かるのにロボ」が一か所あります。それは出版社さんの著作物を引用として活用していますので、その箇所だけ
関係性は大福のようなものだ。 遠目にはドライで素っ気なく見えるが、触れてみると意外に柔らかい。味わってみれば、その甘さと素晴らしさに驚かされる。そして、賞味期限がある。時が経つにつれ固くなり、やがて食べられなくなってしまう。 関係性を「消費」するようなことは避けたいが、できる限り良い時に「賞味」しておきたい。 関係性を「人と人とのもの」だけでなく、「人と対象」、あるいは「自分と自分の気持ちの間にあるもの」として捉えれば、考えが広がる。 「自分が好きなもの」との関係性に
人は多くなりすぎた選択肢を選べない。 なぜか。まず、心は「得ることの幸福」よりも「失うことの痛み」を大きく感じるという特性がある。そして1個を選ぶことは、N-1個を捨てることであり、Nが大きいと心の痛みは大きい。 このような時には、選択をせずに、選択肢を広げるだけ広げて、可能性をすべて持っておく。そして一旦ぐずぐずする。忘れるまで待ち、その後もやりたいと思えることが残っている状態にする。人間の忘却という「機能」を使うのだ。 これをすると最終的には、広げた選択肢の中で一番良
AIの進化は日々加速しており、私たちは「考える」という行為の意味が初めて変わる時代に立ち会っています。数年後には、人とAIがタッグを組んで作業を進める時代が確実に訪れるでしょう。これは、創造や想像の仕事にも大きな影響を与えることでしょう。この新しい仕事スタイルを私は「人機共想」と呼んでいます。 この未来において、人間は単純作業や機械的作業、さらには高度な機械的作業から解放されるでしょう。その時、人間はどのような”脳作業”に専念するのでしょうか。 今日、チーム内で「アイデア
発想力は筋力と似ています。使わなければ失う。よく使えば、疲れてぐっすり眠れます。