ミックスジュースとたまごサンド。
「ミックスジュースとたまごサンドください!」
私が新開地のとある喫茶店でアイスカフェオレを飲みながら、本を読んでいたら、おばちゃんが、颯爽と店に入ってきたや否や、まだ席にも着く前に慣れた雰囲気でそう注文した。
「負けた」と思った。
その時の私には、今飲んでるアイスカフェオレよりも、ミックスジュースとたまごサンドが、とっても美味しそうに思えた。それに対して、自分が注文した”それ”はとっても陳腐に思えた。
アイスカフェオレで妥協した自分は、保守的になっていたとひどく悔いた。
このおばちゃんは、この喫茶店の楽しみ方を知ってるなと思ったし、見事に使いこなしてるなと思った。
私の目下の課題は、
まちを使いこなしたい。今そこにあるもの、場を使いこなして楽しめる人間になりたい。
まあ、「まちを」と書いたが、これはまちに限らないかもしれない。
もともと強欲で、ネガティブな私は、ないものねだりばかりをしていた。ある時、ないものに目を向けるよりも、あるものに目を向けていた方が幸せだと気がついた。
結局日々目の前にあるものに対して、小さな幸せを感じられる、そういう心の余白を持てるかどうかが人生の幸福度を決める。
それをモットーに最近は生きている。
脱線したが、まちは、日々目の前に変わらず存在するものだ。その中でたくさん小さな楽しみを見出せたら、きっと人生は楽しい。
そういう些細なことを私は大切にしていきたい。
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