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リカルド・リチャーズシリーズ二次創作「復讐の弾丸」

 元KGBのリカルド・リチャーズはハンバーガーショップでハンバーガーを注文した。肉が積み重なったワイルドなハンバーガーにはサバイバルナイフが刺さっている。リチャーズはサバイバルナイフを引き抜いて、ハンバーガーの上にケチャップをかける。そのままハンバーガーにサバイバルナイフを刺して、大口を開けて齧り付いた。すると、血の味がして、リチャーズは痛みに呻いた。これは、先ほどの金融街での戦闘の傷だった。
 すると、突如ハンバーガーショップの扉が蹴破られ、覆面の男が13人入ってくる。
「強盗だ! 金目のものを出すんだ!」
 覆面の男の一人が叫び、店員を殴りつけながら、レジを開けて、金を取り出す。
 リチャーズはナイフを投げると、覆面の男の一人が血を吹き出しながら倒れた。リチャーズは椅子を乗り越え、覆面の男の一人にパンチを浴びせる。
だが一発では昏倒させることができず、銃を向けてきたので仕方なしに机の上に隠れた。
「何者なんだ! お前ら」
 すると、覆面の男の一人が覆面を脱ぎ、素顔を露わにして、額の傷を見せた。
「俺は元KGBのデカルト・ビッチャーだ! これは、俺のKGB将軍に対する復讐だ」
 そう言って、デカルトは天井に向かって発砲する。リチャードは歯軋りし、床に伏せる。なにか、武器は無いのかと、ハンバーガーショップを見渡す。すると、
「ぐわ!」
 デカルトが背後から覆面の男の一人に襲われ、もんどりうって、気絶する。
「何者だ?」
 リチャーズが問うと、覆面の男は覆面を脱ぎ、素顔を露わにする。
「久しいな。リチャーズ」
 覆面の男は傲慢な態度で快活に笑う。
「あんたは、CIA副総裁。ビル・ウィリアムズ」
 そう覆面の男はCIA副総裁、ビル・ウィリアムズだった。
「通りのほうで、騒ぎを聞いて駆けつけてみたら、これだ。相変わらずのようだな! リチャーズ」
「あんたほどじゃ、ないがね」
 リチャーズはマリファナの煙を吐き出し、ジョイントの火をもみ消した。
「それで、どうしてここに」
「実は、元KGBのスパイがいると聞いてな。想像通りだったが」
「どうやら、KGB将軍が事件に関わっているようだ」
 ビル・ウィリアムズはハンバーガーショップの扉を蹴破り、アウディの後部座席に座り、葉巻カッターで葉巻をカットして、葉巻を吸う。
「どうやら、我々はロシアに密入国するしかないようだ。そのために必要なものは、パスポートだ」

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