愛犬26歳(約9年も、ペットロス)
26歳なわけがなくて、すみません。
実際は17歳で、虹の橋を渡った我が愛犬。
生きていたら26歳の誕生日が、もう間もなくだ。
実家で飼っていた、可愛いヤツ。
めちゃくちゃ愛され、なでなでされて、人の手垢でツヤツヤに毛並みが光ってるんじゃないかって、そのくらい可愛いがられていた。
犬だから、
当然、人間よりは早くに召される。
最後の瞬間、苦しかったかな。
大好きだよ、ありがとう、大好きだよ。
って声、聞こえていたかなぁ。
もう、どこを掃除しても、三毛色の抜け毛は見つからない。
しばらくソファに消えずにいた残り香も、もうとっくに感じる事はない。
9年かぁ〜
あっという間?まだ9年?
何とも言えません。
亡くなったばかりの頃は、家族総出で、なかなか壮大なペットロスだった。
みんな各々で、クセのように名前を呼んだり、泣いたりしていた。
食卓に座れば、足元に気配を感じて
「またおこぼれを期待してるな?」ってテーブル下を覗き込んじゃって、
あ、いないんだった。って思ったりして。
父の静かなペットロスはやっかいだった。
メンタルがおかしくなるほどのペットロスをかましていて、もうワケワカメ(死語)
どうやって壮絶ペットロスをやり過ごしたっけ…?
記憶にございません状態。
時が傷を癒してくれて、あの時のような悲しい気持ちになることはなくなったけど、
今でも当たり前の様に、あの子の思い出話が頻繁に登場する。
このお祭の太鼓の音、嫌いだったね。
冬になると足の間に入り込んで丸くなって寝てたよね。
これ食べちゃってさぁ、大変だったよね!
ハロウィンでこのマント付けて仮装させたけど迷惑そうだったよね〜!
Googleフォトの思い出の写真に出てきたんだけど、これめっちゃ可愛くない!?
今でもよく飽きずに話すよなぁ。と温かい気持ちでそう思う。
そしてこれからも、話し続けるだろう。
うちらってさ、いまだにペットロスだよね(笑)
と母に言うと、
次のペットを飼わないからよ。
と返され、確かになぁ…と思った。
あの子が初めて飼ったワンコで、そしてそれ以来ペットは、金魚くらいしか実家にはいない。
お別れが辛すぎて、生き物を飼う覚悟ができないし、
あの子が唯一無二になってしまったのだ
それでいい。
唯一無二のまま、長く尾を引く優しいペットロスで、いつまでも私たちの心を温めておくれ。
カレンダーには毎年、もうお祝いすることはない誕生日を記している。
もうすぐ26歳だよ。
生きててくれたら26歳。
虹の橋を渡ってしまったけど、トータル26年も、癒し続けてくれているのだ。
だからありがとう。
26年間もありがとう。
これからもずっと、マイルドペットロス状態でいたいと思うんだ。
なので毎年、私はカレンダーに記す。
来年は27歳。
たぶんあの子は私が天に召されるまで、ずっとこうやって優しい気持ちにさせてくれるのだ。
言葉のいらない無償の愛をぶつけ、ぶつけられたあの記憶。
生き物は尊いなぁ。
お誕生日、おめでとう!