一期一会シリーズ第四弾”Exotic”
今回もかなり実験しました!コンセプトは「甘酸っぱいバナナ」
通常日本酒では黄麹という麹菌を使い、米の甘みを出すのですが、今回は白麹という焼酎などで使用される麹を使用し、また酢酸イソアミルというバナナ様の香りが出やすい酵母を使用し、トロピカルなお酒を作ろうと目指しました。
白麹の特徴はなんといっても「酸味」。主にレモンのような酸味(クエン酸)がよく出るので、その特性を活かし、また酵母の特性からもバナナ様の香りが出るので南国のフルーツバスケットのようなお酒に仕上げたいと目論んでつくりました!
また酒質は無濾過無加水でかつ、軽い低アルコールの酒。
ただし、白麹を使用して酒を醸すという経験はほとんどないので、全く予想できない酒質になります。まさしく二度会えるか分からない”一期一会”のお酒です。
不安と期待を胸に、実際に仕上がったお酒は南国のフルーツバスケットとまではいかなかったものの、穏やかなバナナ様の香りが立ち、キレのある酸味と米の甘みがうまく調和した、エキゾチックな酒質に仕上がりました!(エキゾチックの意味を履き違えてる可能性大ですが…笑)
「全量白麹を使用することで黄麹にはない刺激的な酸とキレを持たせる。」
という当初考えていた大枠は達成できました!
甘みをしっかりと残す形で発酵管理を行い、口に含んだ時に米本来の優しい甘味を感じ、穏やかなバナナ香が口から鼻へ通り抜けます。喉を通るときは、口に含んだ直後では想像できなかった刺激的な酸が後から襲ってくる。最初から最後まで予想を裏切り続ける新しい酒となりました。
軽く微発泡(上槽時)もしてるので冷やして飲めばキリッと爽やかに飲めますし、温めて飲むと甘みと酸味をダイレクトに感じることができるのでベリー系のフルーツアイスとかに合わせても面白いと思います。
今回も本当に一期一会なお酒ができました。
一期一会シリーズ第四弾”Exotic”でぜひエキゾチックな体験を!!笑
![一期一会黄色](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68332700/picture_pc_d024f635ce499a8a8a93149563ba4f90.jpg?width=1200)