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牛の 血統 のお話し

どうも、石原牛の石原です。

さて、今回は「牛の血統」のお話しです。

黒毛和牛は血統をかなり重視します。
理由は単純明快で、サシの入り方(好成績)の殆どが血統に起因するからです。

現在、種牛の改良のスピードは目まぐるしいです。
正直、付いていけておりません。

子牛を買い付けるときは、事前に配布される名簿をチェックしてから(血統等のチェック)臨みますが、必ずと言っていいほど新しい種牛の名前を目にします。

私のチェックした名簿

狭い世界ですから、良い種牛の情報はすぐに広まります。
逆も然りです。

良い血統は値段が高くなります。
同然ですよね。

私もそういう牛さんが欲しいのですが、利益率を考えると手が届かないことが殆どです。

ですので、みんなが手を出さなそうな血統、
そして、うちの肥育方法に合う体格を見極めて買い付けをします

私は血統はあまり重視しません。


具体的な見極めポイント

・月齢が若いこと
成長率が高い早い段階から手を掛けたいので、230~260日までが理想です。そして、早く出すことは生産農家の方にも、経費が抑えられ有利に働きますので、是非早く出していただきたいです。

・スッキリした身軽な体格
見た目よりも体重が乗っていない牛さんが好きです。
これは、中に無駄な脂肪が入っていない、そして大きくなる余白(伸びしろ)があることを意味しています。

・ゆとりがあること
これは皮下のことです。
皮が厚かったり、引っ張ってみて伸縮率が悪いと、私的に印象が良くないです。前述と被る面がありますが、セリ場の段階でこういう状態だと、伸びしろが少ないと判断します。


先ほどから伸びしろと言っておりますが、
これは、どれだけ増体するか、ということです。

皆さんご存じの通り、今エサ代があり得ないほど高騰しております。
そうなってくると、kg単価で取引される牛業界は、いかに量が取れるかが重要になってきます。

だから、ゆとりが大事なんです


今、長く飼って、体重を乗せてからセリに出す生産農家の方が多く散見される印象です。
そういった牛さんが好みの購買者の方も、もちろんいらっしゃいます

しかし、エサ代高騰の終焉の読めない昨今、早出しをして少しでも経費を抑えるのも良いと思う次第です。

私のようなスッキリタイプが好きな購買者も、一定数おりますのでご安心下さい。



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