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「恩がえし」の心は人間らしさ

「つるの恩がえし」という日本昔話がありますよね。

本物のつるは恩がえしはしないでしょうけど、

人間は皆「恩を感じて、恩に報いたい」と自然に思い、自然に言動に移そうとするものだと信じたいです。

ところが、そうでもない場面に出くわすこともあって、残念に思うこともあるのです。

基本的に人間も、つると同じように動物的な脳の部分もあるそうですから、

心掛けていないと「恩を感じる」機能が発揮されず、

当然「かえす」という発想は働かないのかもしれません。

私は、人間の生きる原動力は「感謝の心」だと思うのです。

恩を感じる心も感謝の心と言えるので、「恩知らず」だと人間としての生きる原動力を失い、動物的な生き方に陥る危険がいっぱいなのかもしれません。

人なのに、人らしくないのですから「人でなし!」なんてことに。

こわい、こわい。

考えてみれば、生きているって「全てに感謝あるのみ」です。

生かされて生きていることへの感謝です。

全てに「感謝の言動を与え続ける」生き方が幸せな生き方なのだと思うのです。

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