繊細(HSP)ママ専門コーチ AさんのSTORY
繊細(HSP)ママ専門コーチのAです。
HSPとは、「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」のことで、人口の20%が該当すると言われます。私もHSPで、例えば小さい頃、気の荒い父親が「こんなところに駐車するな!」などと街の人に怒っているのを見ただけで、自分が怒られているような気分になって怯えていました。
大人になってからは、いつも空気が読めてしまって、周りに気を使う。
周りにペースを合わせ、焦ることが多い。
泣いてる子供の感情を感じすぎてしまって、子供中心になってしまう。
このように、HSPというだけで、周りの人より疲れやすいと思います。
しかし、私にとって更に苦しかったのは、この辛さを友達にも共感してもらえなかったこと。そして、HSPが少数派だったことです。小さい頃も、友達にはよく「考えすぎだよ〜」と言われるだけでした。
みんなは気にしないんだ!
「気にしすぎる」って変なんだ。私って、変わってるの!?
嫌だ!私だって、みんなと一緒がいい。
幼いながらにそう思い、自分を偽ってHSPであることを隠すようになりました。
それは、
「少数派であるHSPであることは、良くない事だ」と思っていたからです。
私の両親は、安定志向。自営業をしている叔母のことを「大変そうだ」といい、私には「みんなと一緒の方がいい」「安定した会社員になりなさい。」と言っていました。その言葉を信じた私は「普通=多数派が正しい」と思い込み、少数派であるHSPのような性格ではダメだと自分を責めるようになりました。
自分の性格を責めることは、精神的に苦しかった。。。
しかし、それだけでなく、本当の自分を隠し偽ることに日々たくさんのエネルギーを費やすことになりました。すると、自分にとって本当に大切なことに使うエネルギーの余裕がなくなります。その結果、私の場合、大切な夫婦関係と自分のキャリアで、「うまく行かない」とモヤモヤすることが起こりました。
主人と結婚した後、もともと東京と愛知で遠距離恋愛だった私たちは、別居婚を選びました。どうしても自分のキャリアを諦めたくないという熱い想いから別居婚を選びましたが、主人は何も気にしていないのに、周りからは「いい旦那さんだね。旦那さんにはメリットないけど。」「結婚してまでやりたいことを続けるなんて、わがままな嫁だね」などと言われる日々。
また多数派になれず、誰にも認めてもらえない。悲しい。
自分のために選んだ道のはずなのに、自分が悪いことをしているように感じる。モヤモヤ・・・
平気なふりをして働いていたけど、心に余裕はなく、ひどく傷ついていました。
数年後、東京に引っ越し再就職をしましたが、すぐに妊娠して退職。
「もう”まともな”就職はできないな。
安定した正社員になれない私には、もう価値がない。」
と、完全に自己否定し、自信を失い絶望。
最終出社日の帰り道で、足元の地面が無くなったようなグラグラする感覚がしたのを今でも覚えています。
そして、始まった子育て。とても楽しかったけど、子供が2才になった頃から、やっぱり「また働きたい!」という思いが湧き上がりました。でも、保育園を見つけられるかも分からない。子育てだけでも手一杯なのに、自分にできるか自信も余裕もない。
この時の私は、自分を信じられず、すごく弱腰になっていました。
それでも奇跡的な出逢いに背中を押されて、ダメもとで面接を受けた会社で採用され、働き始めることができました。
採用の連絡を受けて、
やったーーー!
そう思ったのも束の間。すぐに人生最大の試練が起きます。
再就職のための準備、保育園探し。全く新しい会社と仕事内容、初めての子育てしながらの仕事、主人も多忙時期で協力してもらえない。
頭と心がが追いつかない。。。パンク。。。
もう嫌!
なんで私ばっかりこんなに大変なの?
私は、やりたい!と思った仕事を頑張りたいだけなのに。。。
余裕がなくなり、イライラしてばかりの私。大切にしてきた夫婦仲も史上最悪になり、「働くママ」としての自信がどん底に落ちました。
「どうにかして、こんな最悪の状況を抜け出したい!」
心底そう思った時、コーチングに出会うことができました。
コーチングを受けることで、「HSPであることは悪いことではない」「マイノリティであることも悪いことではない」と気づき、「ありのままの私で良いんだ!」と心が少しずつ軽くなりました。そこから、自己否定することもモヤモヤすることも激減。そして、自信と精神的余裕を取り戻し、自分の内側からエネルギーが湧いてくるのを感じられるようになりました。
すると、私は、「繊細だからこそ、相手の気持ちを察することができ、周りの人を幸せにすることができていた」と気づきました。そんな自分の良さに気づいてからは、繊細な性格のまま、夫と協力して家庭を守り、繊細さを活かして仲間と会社で働く。自分らしさを活かした家庭と仕事の両立ができるようになりました。
そして、繊細だからこそ、人の気持ちに丁寧に寄り添ったコーチングができる、と自分の特性も見つけられました。
「自分で自分を責めていた”繊細さ”という性格が、人の役に立つなんて!」
そう自分のことを好きになれるようになってからは、目の前がすごく明るくなったのを覚えています。
そして、コーチングになるための勉強を積み、繊細ママ専門のコーチとなりました。
女性はライフステージが変わるたびに、人生の選択を迫られます。そこで自分らしい選択をするためには、自分を理解し認める必要があります。自分を知らなければ、何を選択したいのかも感じ取れず、弱気な自分と周りに流されてしまいますよね。私も、自分の経験から、自己理解、自己受容の重要性を痛感しました。
コーチングは、お客様が、自分についての理解する気づきを促し、自分を認め、本来の自分で人生をステージアップするための力強さを手にする後押しができる最強のツールです。お客様の「自分らしい輝き方、ペース」を取り戻す後押しします。
繊細であることは個性ですよ。個性は理解し認めることで、自分らしく仕事や生活に活かすこともできます。繊細だからこそできることがあるって、ワクワクしませんか?
私はこのワクワクをたくさんの繊細ママに伝えるため、繊細ママ専門のコーチとして日々活動しています。
written by MIYUKI
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