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最後にターキッシュ愛について語らせてくれ【ウィーン旅行振り返り編6】

ヨーロッパは国と国の距離が近いので、列車などを使って周遊する人も多い。けれど、会社員で連続休暇はせいぜい1週間程度しか取れない私の旅のスタイルはいつも、一つの国をじっくり楽しむパターン。今回はウィーンで5泊し、そこを拠点にグラーツや隣国スロバキアの首都ブラチスラバを日帰りで訪れた。(ウィーン市内だけなら、おそらく2泊3日くらいあれば、大まかな観光地はだいたい見て回れると思う。)

食には特にこだわりはないけれど、一応オーストリアの名物料理もB級グルメも食べたし、カフェ文化も楽しんだ。雨にテンションを落としたり、予習不足で見るべきポイントを外した部分もあったけれど、初訪問としては行動範囲も内容も密度も、まあまあ合格だったのではないかと思う。

さて、振り返り編の最後は、がらりと変えて、私の「ターキッシュ愛」について記しておきたい。

「愛」とか言いつつも、ターキッシュエアラインズを利用したのはコロナ禍収束後のことで、今回で2回目。飛行時間は確かに長いけれど、今のところ私にとっては特に大きなマイナスポイントもないので、ヨーロッパ旅行を考えている友人らに強くおすすめしている航空会社だ。以下、好きな理由を順不同で挙げる。

好きな理由① 出発・乗り継ぎが便利
羽田または関空発の場合、深夜便になるので、仕事終わりに利用できる(上手くいけば有休を無駄に消化せずに済む)。イスタンブールで乗り継ぐと、現地(=欧州のどこか)に明るいうちにつける。そのため、到着後すぐに観光できる(長距離フライトで時差もあるけれど、到着後に高まるテンションで、まあまあ動けるから不思議)。
ちなみに成田からイスタンブールへも直行便が飛んでいるが、こちらは午前便。乗り継ぎの利便性などについては未検証。

好きな理由② 食事がおいしい
食事のおいしさについては定評がある。深夜便だから食べるのを控えればいいものの、私はいつもスイーツ以外完食してしまう。今回、エコノミークラスではチキンかパスタが選べたが、私は事前にグルテンフリーミールを選んでみた。羽田発は魚料理(サーモン)が出て、魚好きの私としては大当たりだった。復路はVIE⇒ISTも IST⇒HNDも飛行時間は全く異なるのに、食事内容は全く同じチキンだった。ちょっと残念。

好きな理由③ アメニティポーチが充実
エコノミークラスでもアメニティポーチが配られる。ポーチの中身は、スリッパ、アイマスク、耳栓、歯ブラシセット、靴下、リップクリーム。私は今回、ポーチがもらえることを見越して、機内持ち込みの荷物を減らし、それらを使い倒してきた。
何よりアメニティポーチ自体がかわいいのもポイントが高い。往路は柄物で、イスタンブールの名所がイラスト化されている。復路は無地だがマンダリナダックというイタリアのブランドとのコラボ(コラボしているという情報をどなたかのブログで読んだ)で、色使いが素敵。
これに慣れてしまうと、日系の航空会社のエコノミークラスでアメニティグッズの配布サービスがないのがとても残念に感じる。

去年と今年配られたポーチ。偶然にも異なる色がもらえてラッキー

好きな理由④ 日本語の映画が充実
機内エンタメの映画の種類が多く、大体が日本語対応している(と思う)。昨年と今年とを比べると大部分が同じ作品のような気がしたが、新作もちらほら。
移動中は読書をしようと、自前の読書灯まで持ち込むものの、結局いつも映画を1~2本観て、あとは浅い眠りを繰り返し10時間以上のフライトを過ごすのがパターン化している。

好きな理由⑤ イスタンブール空港が快適
2019年に開港のイスタンブール空港は、どこもまだピカピカ。ハブ空港なので深夜に到着しても、そこそこお店が開いているのもありがたい。無料の給水所があり、インターネットは1時間無料。
搭乗エリアが広いので、どこかしらでベンチを3席くらい独占して横になれる(お行儀のよい格好ではないが、短時間でも横になって血流を流すとだいぶ違う)。

好きな理由⑥ 乗り継ぎがスムーズ
シェンゲン協定非加盟国なので、乗り継ぎの時に出入境審査が不要。仮に乗り継ぎの空港でシェンゲン圏への入境検査を受ける場合、混雑具合によっては次の便に間に合うかハラハラ。なので、手荷物検査だけで乗り継げるのは、かなりポイントが高いと思う。

無料の給水スポットもあった

逆にデメリットはというと
デメリット① 日本からの距離が遠い
これだけはどうしようもないが、飛行時間は10時間超え。東京(羽田/成田)からISTまで13時間程度。戻りは11時間程度。偏西風ってすごい。

今回羽田からイスタンブールに着くと沖止めだった。
急いでいなかったからまあよかったけれど

デメリット② 空港での乗り継ぎが「競歩大会」になりがち
メリットの一つに空港の広さを上げたが、裏を返せば広大さゆえに、乗り継ぎの際かなりの距離を歩くことになる。前回、リスボンへ乗り継ぎをした際、降機して手荷物検査を経て搭乗口までたどり着くのに、ゆうに1キロくらい歩いたのではと思った。
今回もそんな「競歩大会」を覚悟していたが、今回は少々様子が違った。羽田から到着した便が、まさかの沖止め。ボーディングブリッジじゃないんだ、なんだか気分が上がらないなぁと思っていたのだけれど、バスに揺られて到着した建物に入り、エスカレーターを上ると、そこは乗り継ぎ者用の手荷物検査場の目の前だった。ラッキー。(しかし、復路ではたっーぷり端から端まで歩いた。)
細かい情報だが、エスカレーターを上ったところにある検査場は、利用客が団子になっていた(恐らく同様に沖止めでバス移動してきた人たち)。少し歩けばあと3カ所くらいは検査場があるので、トイレでも済ませてゆっくりと空いている検査場を利用したい。ちなみにこの手荷物検査の時点で、持っていた水を没収される。

深夜でもバンバン発着しているので、営業中のカフェや土産物店が多い。
働いてくれている人に感謝

乗り継ぎに関して、実はずっと疑問に思っていることがある。
往路、日本からイスタンブールへ到着した際の乗り継ぎは手荷物検査を受ける必要があるのだが、復路はそれがないのだ。前回も今回も同様だった。復路は降機後に国際線乗り継ぎ(international transfer)の表示に従って少し歩くだけで、搭乗ゲートがずらりと並ぶエリアに着く。そのまま自分が次に搭乗するゲートに直行すればいい。
同じ国際線乗り継ぎなのに、なぜ復路はいつも手荷物検査がないのか。謎のままだが、手荷物検査がないのは時間短縮にもなって助かっている。さて、次回はどうだろうか。

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