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旅行は準備期間中が一番楽しい【ウィーン旅行準備編1】

はい、お久しぶりでございます。
ケチでビビり、語学力もコミュニケーション能力も高くない私の
「ちょっとした冒険(一人旅)」がまた始まります。
今回の目的地はオーストリア・ウィーン。
出発は2024年9月の最終週です。

旅は本番も楽しいけれど、想像と期待を膨らませながら
あれこれ準備をしている時がもっと楽しい。
ということで、今回も旅の準備などを中心に、
ぽつりぽつりと書き留めていきます。
どうぞよろしくお願いします。

ウィーンと言えば音楽。ニューイヤーコンサートの会場「ウィーン楽友協会」。
こんなにかわいいピンクの外観だとは思わなかった

昨年、久々に海外に行くことができた。
行き先は2度目のポルトガル。
メジャーな訪問国ではないかもしれないけれど
実際は見どころが多くて、比較的安全。
米や魚を使った食事も日本人の口に合う。
スペインとセットでもいいので、ぜひ訪れてみてほしい場所だ。

さて、そのポルトガル旅行で、
海外旅行の勘みたいなものをなんとなく取り戻した私は、
さっそく次の旅行計画を練り始めた。
久々の海外旅行で気が済むどころか
海外旅行熱がますます高まったのだ。

今回の行き先が、なぜウィーンなのか。
一言で言ってしまうと、特に深い意味はない。
けれど、その時何を考えていたのか、自分用の記録として記しておく。

こちらもウィーンの音楽の殿堂、国立オペラ座

ウィーンに行きたいかも、と思い始めたのは2020年。
私はごく一般的な会社員なので、長期の旅行や豪華な旅は難しいけれど、
できれば年に1、2回は海外に行きたいと思っている。
安心安全、平和で清潔な日本を飛び出して世界の常識に触れ、
自分の凝り固まった常識を壊したいからだ。

「今年はどこに行こうか」
できるだけ周りに迷惑をかけずに休めるのはせいぜい1週間程度。
限られた期間に、ぱっと行ってぱっと戻れるところはどこか、
かつイギリスやフランスのように超メジャーじゃない目的地はどこか。

そんな独特な基準で行き先を探していると、
ANAが直行便を就航させていたウィーンが候補に挙がった
(ウィーン線はコロナの影響で長い間運休し24年8月から運航を再開)。
特に予備知識もなかったけれど、
自分の中で2020年の旅行先はウィーンに決定した。

が、そうこうしているうちに、思いがけずコロナが流行し
ウィーンどころか県をまたぐ移動さえできなくなった。
一応の収束を待って海外旅行を再開し、勘を取り戻したところで
ようやくウィーン行きが復活したのだ(今ここ)。

目的地が決まると、せっかちな私はさっそく行動を開始した。
前回のポルトガル旅行では、ガイドブックがすぐに手に入らなかったので、
まずはブックオフ・オンラインでガイドブックを注文。
タイミングがよかったのか、すぐに入荷の通知が来た。
ありがとうブックオフさん。

ウィーンと言えばシェーンブルン宮殿。行って良かった場所の一つ

旅の準備で最大のイベントは、
エアチケットの手配(と有給休暇の申請)だろう。
今ではとても贅沢な考えなのだが、
2020年当時は、バリバリの倹約家の私でさえ
直行便で往復ができたくらい
航空運賃がそこそこ手ごろだった(と思う)。

ところが周知のとおり、感染症や紛争の影響で、
航空運賃と燃油サーチャージが軒並み上昇、
おまけに円の価値も下がる一方
(6月後半から約1カ月間は170円台に!)。
日本人が海外旅行をするのには
これ以上ないほどの悪条件が揃ってしまった。
もはや渡航費用を抑えるには乗り継ぎがデフォルトで、
直行便の利用はキャンペーンでもない限り、贅沢すぎる選択肢となった。

日本と欧州往復は20万を余裕で超えてくる。
ちょっと前の大卒初任給に匹敵するではないか。
さらに宿泊費、現地での交通費、食費、
がっつり観光もしたいので観光地の入場料、
その他もろもろを加えると結構な出費。
冷静に考えれば考えるほど「やっぱりやっぱりやめようか」
という気持ちがよぎったけれど、最終的には
費用を理由に旅をあきらめるべきではないと考えた。

ポルトガルの時もそうだったけれど、
最終的には費用以上に得るものがあったし、
そこで得た体験や経験は「一生モノ」になった。
クレジットカードを切る瞬間は確かに心が痛んだが
結局は「行ってよかった」のだ。

普段よく海外旅行に行かれる方は、
何を細かいことで悩んでいるんだと思われるだろうが、
これが私の性格なので仕方がない。

自分で自分にブレーキをかけてしまってどうする。
旅をあきらめても、どうせまた行きたくなるに決まっている。
そう思ったら、ようやく肝が据わった。
ウィーン行きを、ほぼ1年後の24年9月に設定し、
少しでもリーズナブルな航空券を探す旅が始まった。
季節はまだまだ寒い2月だった。

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