見出し画像


それは日々処刑されるがごとく
なにもかもが恐ろしい
朝8時
刑務所で今日こそ死刑宣告が来るのではないかと身構えるそれににている
貴方は知らない
私がビクビクしていることを

それは毎晩訪れるものであり
ドアがガチャリと開く音
夜8時
夕飯を作っている私の顔は真顔になり声だけが明るくお帰りなさいと優しそうに響く
貴方は知らない
私が家では笑えなくなったことを

モラハラは
あからさまで激しいものだけではない
即座に反応できないほどに驚くべきことを静かに言われるものがある
むしろそれの積み重ねの方が
泥のように重く
退けても退けてもこびりつき
とれることなく水分をなくし
固まって蓄積されてゆく




いいなと思ったら応援しよう!