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通信制大学の志望理由書


先日、通信制大学の願書を提出し、合格通知が届きました。
「合格した」とは言っても、試験はないし志望理由書などの提出もなく、必要な書類を揃えて郵送しただけなので手応えのようなものがあるかと言われるとあまりないです。
専門学校もほぼ無試験でしたが(面接があるが、今の職場の面接のほうが100倍難しかった)、一応奨学生試験を受けたりしたからかもう少し「受験した」「合格した」という手応えのようなものがあった気がしないでもないですね。

通信制大学でも志望理由書を求められることが多いのですが、私の大学の場合は志望理由書などので提出もなかったので、これを志望理由書に代えて書いていきたいなと思います。
こんな人もいるんだなという感じで読んでいただければ幸いです。


現在の学歴、職歴など

学歴は医療事務系専門学校を2年前に卒業した24歳です。
診療情報管理士科に在籍し、3年専門学校に通っていましたが、3年制ではなく2年制の専門学校ともう1年専攻科に通うというシステムだったので最終学歴は2年制専門学校卒業ということになります。

職歴としては新卒で大学病院に就職し、半年ほど働きますが体調を崩して休職、その後復職はせずにそのまま退職。現在は心療内科クリニックに勤務しています。


大学について

私が4月から在籍することになる大学、学部とコース、学年は以下の通りです。

「放送大学 教養学部 生活と福祉コース 全科履修生3年次編入」

なぜ放送大学を選んだのか、学部は教養学部しかないのでなのですが生活と福祉コースを選んだのかという点においては、また後々書きます。
私は一応、上で書いたとおり2年制専門学校を卒業している(ことになっている)ので、2年分の修業が認められ3年生に編入することが出来ます。
とは言え、単位がどれだけ認められるかは4〜5月にならないとわからないんですけどね。


なぜ大学に行きたいと思ったか

これについてはいくつか理由がありますが、大きくは実にありきたりな話で自分の中にある学歴コンプレックスを解消したかったからです。

私は現役時代、成績は散々でしたが曲りなりにも大学を志望していたのですが、大学について母からの理解が得られず専門学校へ進学しました。(もうこのあたりについては恨みつらみだけで記事一本書けるんじゃないかってくらい色々あるんだけども)
学歴コンプレックスはあったけれど、専門学生時代は勉強も大変順調だったし、友人関係も充実していて、就活も早々に大病院に決まり、卒業する頃には大学にこだわらなくても全然良かったじゃないかくらいの気持ちでいることができました。

しかし、今の恋人と付き合い始めて学歴コンプレックスが再燃します。
というのも彼は都内の超進学校と呼ばれるような学校を出て、ろくな勉強をしないで(自称)そこそこ名前の通っている大学に入ったような人でした。付き合い始めた頃は頭の出来が違うなと思うことが多々ありました。(今は実はアホなんじゃないだろうかって思うことのほうが多いけど)

そして何より彼の周りにいる人は大変頭のいい人たちばかりで、私はこの人にわざわざ一緒にいる価値を与えられているのかという不安を感じていました。引け目を感じては「この人と私の間には分厚くて高い壁がある」と感じていました。
勿論、こんなことを言えば「そんなことはないよ」と言ってくれるわけですが、もう何も信じられないような疑心暗鬼な状態でした。(このあたりの話も記事一本書けそうなくらい色々あった)

自律神経失調症にちょうどかかった頃だったので、そもそも精神状態が良くなかったのはあるのですが、こだわる必要もなければ誰も気にしていないような学歴に引っ張られ続けているのは嫌だという意識はありました。
彼と自信を持って話をしたいし、変に卑屈な受け取り方もしたくなかったし、彼の言葉に怯えたくないなと思いました。何より自分の経歴をちゃんと受け入れられるようになりたいと思い、大学へ進もうと決めました。


何を勉強、研究していきたかったか(高校時代)

実は、上に書いた学歴コンプレックスの話とこの話は関係があったりします。

現役時代、私は心理学部を志望していました。
「子どもを愛せない親からの手紙」という本を読んだのがきっかけでした。虐待をしている親が子供に対して書いた手紙が100通載せられているという本です。
中学生とか高校生、往々にして社会問題に関心と浅い意見を抱くと思うのですが(それが悪いわけではないし、むしろ必要な過程だと思う)私も例外でなくその一環として児童虐待に興味がありました。

私もまた「虐待する親はクソ!」くらいの浅い意見しか持ち合わせない高校生でしたが、虐待の背景には親自身が元被虐待児だったり、配偶者などからのDVがあったり、望まない妊娠であったり様々な事情があるのだと知りました。
勿論虐待はこれらの要因によって正当化されるものではないのですが、親も自分が虐待をしているということ自体、また上に書いたような親自身の問題によって苦しんでいたり、虐待をしている親もまた人間であるということを気付かされた気がします。

子供(それも虐待を受けている)が助かろうと能動的に行動ってとても限られていているからこそ、まずは親について考えることが重要なのではないか、というところから「虐待をする親」の病理や心理、環境について考えてみたいと思うように。

でも当時の私は上に書いたようなことができる学部というのがわかりませんでした。直接虐待に介入するようなことがしたいかと言われると違うし、適性もないとわかっていたので社会学や福祉系に進む気はあまりありませんでした。

それならば、わかりやすく心理学部だろうか、と思いました。
しかし、カウンセリングをして悩みや課題を一緒に解決したり、治療などをしたいですか?と言われると興味が一切ないわけではないけども、微妙というか自分の中ではしっくりきませんでした。
ただ私はその親の置かれた状況や、精神状態などから成る虐待の構造のようなものがどう構成されているかを知りたいと思っていました。

ざっくり「人間科学」とかでくくってみようかと思ったが、多くは人間科学部の中に心理や社会などの学科があって出願するときは各々の学科を選ばなくてはならないというところが多かったのです。
まずは幅広く学び、入ったあとでどの学問からアプローチをするかを決めたかったから、学科が選択ができるようなシステムが良いなと思いましたが、私の学力的にも家庭の経済的にも逆立ちしても無理なのはもうわかっていました。

そこで、とりあえず心理学とはいえどカウンセリングなどは「臨床心理学」の中の狭い領域の中の話でしかないということを知り、とりあえず心理学を志望しようということにしました。(これを後に親へ話したら「子どもを生んだことがない人に何がわかるんだ」とか「何の役に立つんだ」と言われるわけですが)

どの学部で何を選考すべきかということがわからないままで、「結局こいつはやりたいことがない、大学で遊びたいだけだ」という風に思われることになり、現在の進路を辿ることになりました。


何を勉強、研究したいか(現在)

今、児童虐待について専門にやっていきたいかと言われるとそれは少し違うなと言うのが実際のところです。勿論、興味がないわけじゃないしやってみたくないわけではないですがね。

いろいろな経緯があって、今は精神医学を主に勉強していきたいと思っています。
私が入学する「生活と福祉コース」は精神医学は勿論、医学や薬理学のような授業が多く開講されていることから選びました。

専門学校で勉強していた医学が楽しかったのと、(もともとやりたかったのは心理学なので離れてはいるけども)自分の中でしっくり来たというか、やりたかったことに近いような感覚がありました。
元々心理学志望だったこともあり、精神科領域の勉強をもっとしたかったのですが、試験問題の都合で深く勉強することができなかったため、もっと掘り下げて勉強したいなと感じるようになりました。

研究テーマについては現時点ではまだ固まっていないのですが、まずは精神医学や隣接領域を勉強を取り組み、研究テーマを定めていければと思います。



今後の展望とおわりに

まずは何がやりたい、というよりも単位を落とさず、計画的に勉強を継続して行くことが目標ですね……!(継続するということが大変苦手なため)
通信制大学は卒業率が低い、と言われていますし、何より卒業を目指して頑張っていきたいです。ついでにいい成績が取れたらいいな!

ちなみに、卒論は書こうと思っています。
というのも、元から私の学習したい精神医学の分野は学際的であるため、学部だけでは不足に思うこともあるのではないか?という話から、「大学の勉強が楽しかったら院を考えてみたら?」と言われました。
「論文を書くという経験はしておいたほうがいいよ」というアドバイスもいただけたため、院への進学を視野に入れて書いてみようと決めました。

これから仕事と学生の二足のわらじとなりますが、頑張ります。
長くなりましたが終わります。

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