本を読む目的は何か?
いい本だと勧められた。
最近話題の本だと聞いた。
そうして買ってきた本をあなたはどう読むだろう?
最初のページを開いて、おもむろに読み始めていないか?
「それが何か?他に読み方があるのか?」
多くの人は、他の読み方を知らない。
読むと言えば、読む、だろう、と言うくらい
読む、を分解していない。
そんなこと、学校で教わってないし。
そう、学校だってわかっていない。
読むときに何が起きているのかを。
例えば
「心がときめく片付けの魔法」
「断捨離」
どっちも片づけの本だ。
あなたならどっちを買う?
週末、お気に入りのものだけに囲まれて
優雅にお茶を飲みながら読書をしたい人が
「断捨離」を選ぶだろうか?
おそらく「心がときめく~」を
選ぶ確率が高いはずだ。
同じく、オフィスが古い書類や試供品で
あふれかえっている人は
「心がときめく~」なんか選ばない。
同じ「片づけ」と言うテーマでも、
あなたにはすでに目的があり、
その目的をかなえてくれそうな本を
自然に選んでいるはずだ。
本を読む時間を価値ある濃いものにするために
最も簡単な方法は
「目的を持つ」こと。
この本から何を知りたい?
知ったら何に使いたい?
使ったらどんなすてきなことが
あなたにもたらされる?
それを定めて本を開けば、
本の情報が向こうから語り掛けてくる。
目的の決め方は
「片づけの方法は?」では足りない。
どこを?どう?それを具体的にするだけで
全く違った答えが得られる。
①「オフィスを片付ける方法は?」
②「オフィスを片付けて仕事の効率を上げるには?」
①と②では得られる答が違うだろう、
と言うことは容易に想像がつく。
①なら、片付けるためには捨てるなり、
箱詰めして倉庫に送るなり、色んな方法がある。
だが②への返答は
「整理して取り出しやすい形で収納することで
仕事の効率をアップするようなオフィスの片づけ方」
と言うことになる。
有効な目的設定その1は
「何のためにその本からの情報が欲しいのか」を
具体的に目的設定に入れるということ。
えーそんなのわかんないよう、と言う人は
こう考えてみるといい。
「似たようなテーマ、内容の本はごまんとある
なぜ私は隣の本ではなく、この本を選んだのか?」
表紙の絵がかわいかったから?
いや、実用書を選ぶときは、
自分で意識しているしていないに関わらず
もう少し論理的な理由があるはずだ。
それは
「この本からこんな情報を得られるだろう
得たら〇〇に使って、◇◇なことが起こるだろう」
と言う本への期待。
それがなければ本を手に取らないはずだ。
その期待を書き出そう。
できれば質問文で。
そうすれば、その目的につながる答を得られたら
あなたはその本に十分すぎるほどの満足を感じるはずだ。
今日から本を読むときに
「何を知りたい、何に使いたい?」
と質問することを始めてみては?