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Middleton International School タンピネス Campus ってどんな学校?

息子がMiddleton International Schoolに通った経験を書いてみようかと思います。
タンピネスキャンパスとウエストコーストキャンパスがあり、夏休みなど長期休暇のスケジュールや制服など同じですが、学費、選択できる外国語授業のカリキュラム、生徒会の有無、細かいことを言えばArt画材の購入必要有無や開催されるイベント内容も違います。
Middletonはなんと言ってもバジェットインター(格安インター)と呼ばれるように、学費が安いのが特徴です。学費は他もインターナショナルスクールの半分ぐらいかと。
こちらを参考に↓

私も子供3人を通わせることを考えると他のインターナショナルスクールは経済的に厳しいため第一候補として1番初めにに見学しました。
当時は12人ほどウェイティングだったのですが、10ヶ月程度で順番が回ってきました。
学年にもよるので全て当てはまるわけではないです(2024年Grade5時点での情報)が、学校選びの参考になれば嬉しいです。

◆設備
これはHPを見ての通り、グラウンドは広く、テニスコートやバスケットボールコートもあります。
ただ、空調の効いたインドア体育館もなし、プールはありませんので、プールの授業もなしです。学校によってはプールまでシャトルバスを利用して授業開催することもありますが、プール授業なし。
化学室や音楽室、自習室、演劇ができそうな大きなホールなどはありません。


教室は清潔感あって、外観の割に綺麗でした。

Art教室
K2の教室

◆クラス編成
・クラス数:4つ
・1クラスの生徒数:24人
◆クラスメイトの国籍比率:
 インド:11
 中国:4
 日本:2
 韓国:1
 フィリピン:2
 フランス:1
 ブラジル:2
 不明:1

学校全体で1つの国籍が30%を超えないように制限はかけていて、インド国籍の受け入れはウェイティングの状況だとのことです。
2023年確認した時点ではほぼ全ての学年で国籍かかわらずウェイティングの状態でした。
とはいえ、息子のクラスは半分近くがインド出身(もしくはインドルーツ)なのでインドで溢れている気がしました。

・担任の先生:インド出身、20年以上教師をしているベテラン女性

◆タイムテーブル・授業について
タイムテーブルは参考までにK2・G1・G4・G5のものを。

G5


G4


K2
G1


IPCっていうものがいまだに謎です。日本の科目で言うと社会と理科や地理を合わせたような内容をやっているようでした。IPCのテキストはありません。
※親向けのIPC体験会が年1回程度開催されていますので、参加すればよく理解できたかもしれませんが、私は横着したので理解できていません。

授業の様子

Singapore Mathコンテストや、カンガルーMathコンテストにも希望者は学校の授業時間中に参加することができます。
上位受賞する人もいますが、個々の努力だと思います。Middletonでは学校でシンガポールMathを採用しているようですが、日本式の公文や学習塾、日本人学校の算数の問題を解いたり予習/復習するスタイル方が正直なところよっぽど身についているように感じます・・・


第二外国語はオプションのような扱いで、選ばないことも可能でした。選ぶとお金がかかります。
その時間、選ばなかった人は自習です。せっかく学校にいるので自習ってのもなぁ・・・どうせしないし、と思って中国語を選びましたが、とても人数の少なかったです。
息子は自習の教室が楽しそうなのを常に羨ましく感じていたようです。
自習の教室でピザ屋さんしてたんだって、とか話してくれました。
え、、おままごと???10歳が??先生とかいないの・・?と思ってしまいました。

◆成績表
半年に1度PDFがメール送付されます。
成績送付された後に担任やその他教科担任と面談ができればいいのだけれど、オンライン面談が終了し、さらにタームが終わった後(か最終日)に送付されます。たとえ色々詳細聞きたいことや納得いかない評価をされていてもすぐに先生たちは音信不通になります!

◆School Trip
学年によりますが、G4・G5合同で1泊キャンプがありました。
他インターナショナルスクールだと海外開催だったりするのですが、シンガポール国内で実施しました。260ドル(約3万円)ぐらいなのですが、テント泊で寝袋持参や消耗品などたくさん持参する必要がありました。
トイレットペーパー持参って書いてあったのには驚きました・・・
色々思うことがあるのですが、学校とは直接関係ないのでSchool Tripについてここまで。

◆School Bus
提供範囲が狭いです。距離と価格表を見てみると、お金を出せば利用できるのかと思いきや私が住むエリアにはお迎えに来てもらえないことが判明。
2023年も2024年も同様に確認しましたが、提供エリアは変わりませんでした。
※入学前にメールで問い合わせするえば、おおよその迎え時間とBus Feeについて回答もらえます。
バスの料金表を参考までにPDFを置いておきます。距離の割には他の学校の料金よりリーズナブルな気がします。ただ、ターム毎に値上がっている気がするので、事前に確認してください。


◆給食について
メニュー表はこんな感じ。2週間づつ、term毎に申し込みができるらしいです。
イートンハウスのブギスキャンパスで作ったものを運んでいるという話を聞いたのですが、そこの真偽は不明です。
肝心のお味は・・・息子は不味そうと言っていましたが、頼んでいる子も多いです。たまにほとんどの人が残す日があるとかないとか。

スクールミール

◆ECAについて
Middletonの教師が主導してやってくれるECA( Internal ECA)が週1回と、外部の講師を呼んでやるECA(external ECA)があります。いずれも自由参加です。
スクールバスがECAの時間後に出ないです。
internal-ECAは無料です。
レゴ、ダンス、ボードゲーム、ヨガ、サッカー、ドラマ、ロボティクス、バトミントン、サッカー、チェス、アート
などなど・・たくさんあります
※学年や時期にもよります

◆どんなイベントがある?
イベントは他のインターナショナルスクールと比較すると小規模で、親の招待するものなどやパレードなどがなく地味です。
タレントショーなどパフォーマンスの見せ場がなく、親の出番もほぼ無いのでPTAや日本人チームとしてお祭り参加したい人には物足りないと思います。
とはいえ、日本人学校よりは子供たちは仮装したりする機会は多いです。
Book WeekやSingapore National Day、ハロウィーン、πDay、ドットDay、Teacher's Dayなどです。
Book Weekでは本の著者がきて話をしたりサインをしたりしてくれたりします。
親にボランティアを求めてくることがほぼないため、忙しくなく、学校と家との距離もあったので負担が少なくて心身ともに楽でした。

◆外部からの評価
World's best School Prize2024のSupporting Heathy Lives部門に選ばれています。外部から高く評価されたようです。
実績あるEtoneHouse系列なので、格安インターナショナルスクールだけれども簡単に倒産することはないだろうという魂胆で通うことに決めたという、元々の期待値が高くなかったので、嬉しい誤算です。
もしかして、お金を出せば買える賞なのか・・・?とか勘繰ってみたりしますがその辺はわかりません。


◆ターム休暇中の過ごし方
スクールカレンダーを見るとわかると思いますが、他の多くのインターナショナルスクールと休暇期間が少し違います。7月8月は2ヶ月丸々お休みという感じではなく、4ターム制で夏5週間、冬5週間のお休みです。
タームの区切りには2週間お休みがあるのですが、他は学校の通常営業期間なので外部のキャンプ開催がない場合が多いのですが、短時間なものが多いですがありがたいことにキャンパスでいくつか開催してくれます。
2週間前ぐらいに案内が届きます。
参考までに、2024年term3-4のものを。
Art
Aviation
Badminton
Chess
Dance
Drama
Inline Skating
Muay Thai
Public Speaking
Robotics
Songwriting
Tennis

と選択肢は多いですね。

我が家はキャンパスと家が遠かったので、タームブレイクのプログラムには不参加ですので直接の経験はありませんが、聞いたことろ評判は良いようです。

<通ってみて感想>
学期の切り替え時期がシンガポールと同じ1月〜12月までだったり、数学がシンガポールMathを採用していたりと、シンガポール色の強い学校なのかと想像していましたが、仕組みはまさにそんな感じでした。
とはいえ、インターナショナルスクールなので、ローカル学校と違ってお勉強は厳しくなくテストもしているようなしていないような・・・という緩さがあります。遊んでばかりに見えるタイプの学校ではないとは思いますが、教師も含め、ネイティブは超少数なので英語力は期待していたより伸びませんでした。
しかし、英語で学ぶ、日本人の少ない環境でかつ、他校と比較して価格が安い(もしかしたらシンガポールでトップ3に入る安価かも)ことから、納得感はある学校ではあると思います。
日本人小学校と比べてしまうと、勉強の面・費用面において日本人小学校が圧勝なので納得感はなくなっちゃいますが・・
また、インターナショナルスクールらしい華やかな学校生活を希望する人にはオススメしません。予算に余裕があれば他校が羨ましく気になってしまうので(転校繰り返すと入学金が余分にかかるし)他も選択肢に入れて考えることをおすすめします。
息子は既に転校しましたが学校が嫌で転校したわけではないですし、今でもウェイティングの学年が多いと聞いていますので人気はあると思われます。
今は対象学年がないためありませんが、今後は大学進学実績も出てくると思うので、そうなってくると人気や採用するカリキュラムに動きがあるかもしれません。御三家はその辺りが間違いない実績を出しているので、コストとのバランスがどう捉えるのか、長期的に通うことを検討している方はそれも注目すると良いかもしれません。


以下は学校の不満点も記載していて、本音が多すぎるので有料にしました。もちろん、短い間ですがお世話になったので学校の評判を落としたいと言うわけではないです!
項目としては以下のことを記載ました。
こんなこと知りたいとなどあれば、今後追記したり参考にしますのでコメントあればどうぞです。

・誕生日会のこと
・ECA:案内詳細(2024年term1.2の全ての内容と金額)
・中国語クラス(初級)のこと
・クラスメイトとのトラブルと担任の先生との対応
・ちょっと気に入らない点
・どんなイベントがある?→ちょっと詳しく
・Sports Day(運動会みたいなもの)
・クラブ活動のこと

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