「ラン沈金 オリジナル溜ぐい吞」(「ハッピーシュガーライフ」)
さて今日も、前回ご紹介したぐい吞の模様違いです。こちらは、ラン。
山中塗のぐい吞に、輪島の職人さんによる沈金彫りを施しました。
口当たりが良くなるように、上部をふっくらとした形に仕上げてあります。
山中のろくろ技術の高さと、輪島の伝統の技、両方を味わえるぐい吞です。
さて、今度は、「ハッピーシュガーライフ」というアニメを見ました。2018年の作品。
女子高生、松坂さとうは、バイトが終わるやいなや、急いで家に戻ります。
どうして、そんなに急いでいるのでしょうか?
そこで、待っていたのは、小学生くらいの女の子、神戸しお。
さとうを無邪気に慕う、しおとの生活を守るために、彼女は毎日、一生懸命バイトしていたのでした。
さとうとしおですか・・・。
まぁ、それはいいのですが、なぜ、女子高生が一人で部屋を借りているのでしょうか?
そして、妹なのかと思いきや、実は全くの他人である小学生を、なぜ部屋に閉じ込めているのでしょうか?
といった謎をはらみながら物語は、進んでいき、なかなか面白いです。
ただ、この作品、出てくる大人たちが、揃いも揃ってみんな異常者なんですよね。
でも、それによって、さとうとしお、二人だけの満ち足りた世界が際立つようになってはいるのですが。
それと、もう一つ、この物語には、重大な問題点があります。
二人の秘密を知った同級生を、さとうが殺してしまうのです。
主人公が、人を殺しては、まずいのでは?
最後、さとうは、その報いを受けることになるので、それでいいんでしょうか?
どちらにしても、一般受けするストーリーではありませんね。
でも、しおの純真さを守るために、残酷な世間に立ち向かっていた、さとう。
しかし、しおの「いつも笑ってなきゃいけないの?誰かに守られてなきゃいけないの?思ったことを口にしちゃいけないの?」
という自我の覚醒によって全てが壊れてしまうというラストは、ここ数十年の女性の意識変化を表していて、なかなか深いような気がしないでもないです。
人間の暗部を描いた作品がお好きな方は、ぜひ、どうぞ。
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