さよならサッカー選手だった私
少し前の話になりますが、2022-23シーズン限りで引退しました。
23-24シーズンが始まって、WEリーグはカップ戦が明日から始まろうとしています。
(みんなめちゃめちゃ応援してる！！！！！)
思い返せば、サッカー選手だった時間は、人生において最高の時間を過ごすことができたと思います。
ちょっと今更感はあるけれど、ここにもちゃんと書いておきたくて、引退セレモニーとかの内容と被る部分もあるけれど、ご了承くださいね。
サッカーが少しでも上手くなりたい
ただこの思いだけで、今まで生きてきた人生の選択を決断してきました。
中学も高校も大学も社会人になってからも、全部サッカーが生活の中心となり、サッカー選手として全力で過ごした日々は、間違いなく人生の糧になっています。
沢山思考して、沢山挑戦して、沢山失敗して、それでも周りのサポートのおかげでやってこれました。
感情が揺さぶられる
日本一になったり、私以上に私の活躍を喜んでくれる人たちがいたり、一緒に頑張っているチームメイトが点を決めて活躍したり、私のクロスを決めてくれたり、今まで勝ったことのない相手に勝ったり、無失点で試合に勝ったり、そんな涙が出るくらい嬉しい経験も、
負けが続いてしまったり、自分自身の下手さに本当に情け無くなったり、自分のミスで失点したり、チームメイトが必死に試合中頑張っているのにベンチにすら入れなくて何もできなくてもどかしくてしょうがなかったり、そんな苦しくて悔しい経験も、
本気でやっているからこそ審判のジャッジに熱くなったり、相手の悪質なファールに腹が立ったり、チームの方向性とはズレた味方の発言に本気でぶつかったり、必要以上にイライラしてしまった自分に恥ずかしくなった経験も、
もう無理だ、もう走れないって思ったり、怪我して思うように治らなかったり、痛いところがある中でそれでもプレーしなきゃいけなかったり、本当に身体も心も追い込まれたり、そんな限界を何度も何度も乗り越えてきた経験も…
自分自身のいろんな感情を引き出されて、なんだか生きてるなぁって、サッカーやってるなぁって。
もうこんなに感情が揺さぶられることはないのかなって思うと結構寂しいです。
(でも、感情を曝け出すってきっと大切な行動だと思うので、嬉しいときは叫んじゃおうかな笑)
人として成長することができたと思える要因の一つが間違いなくここにあると思っています。
引退試合
あっという間に終わってしまった引退試合。
8分とアディショナルタイムという限られた時間だったけど、最高に楽しかったです。
とにかく、今までの感謝の気持ちを全面に押し出して、観に来てくださった方々の為に、「私らしいプレーをしよう！」と、
チームの勝利と、この試合はそこにこだわりを持って、取り組みました。
試合中は、まだ出番はないのかと、もうそろそろ出してくれって監督の方をいつものようにチラチラ見ながら、いざ名前を呼ばれたときに、カーッと胸が熱くなって、あのちょっと脈が早くなる感覚がいつも通りきて、
一緒にアップしてたサブメンバーとハイタッチしたり声をかけてもらったりして、やってやるぞと思いながら、でもちょっと泣きそうになる気持ちを押さえながら、
ピッチに入ると、チームメイトがハイタッチしてくれたり、ハグしてくれたり、ここだけの話もう泣いちゃいそうだからやめてくれって少し思いながら、本当に胸が熱くなって、
いつも以上に私のチャントもはっきりと聞こえて、
一瞬一瞬を全力で楽しみました。
試合が終わったときは、もうこのピッチに立つことも、全力で走ってプレーすることも、みんなとプレーすることも、もうないんだって思ったら、すっごく悲しくなって、
あぁ、終わったんだなって、私のサッカー人生は終了したんだって、ありがとうって、今まで味わったことのない感情になりました。
一緒に試合に出たかったチームメイトもいたし、そんなチームメイトと試合に勝って喜びあいたかったし、欲を言えば沢山あるけれど、でも最高に楽しい引退試合でした。
最大限の感謝を
私のサッカー人生に関わってくださった皆様、応援しサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
(ちなみに私はピッチにいます)
引退してから、本当に多くの方に支えていただいて、サッカー選手をできていたんだと実感しています。
(有難いことに人生で1番連絡が来ました。現役選手は覚悟しといた方がいいです。笑)
本当に1人では頑張ることが出来なかったです。
一緒に頑張ろうと励まし合えるチームメイトが居なければ、
いつも試合の結果を気にしてくれる友人がいなければ、
応援してくださるファン、サポーターの皆様がいなければ、
そして、どんなときでも1番の味方でいてくれた家族がいなければ、
絶対にここまで頑張ることはできなかった。
心からそう思います。
本当に周りの方に恵まれたサッカー人生でした。
こんな私に期待し、応援していただき、ありがとうございました！
サッカー選手でいさせてくれて、全力でプレーさせてくれて、私らしくいさせてくれて、ありがとうございました！
私のサッカー人生に関わってくださった全ての方に最大限の感謝を送ります！！！
…
さて、次の仕事も始まって、いよいよ第二の人生スタートだなぁと思いながら、やってやるぞって気持ちはどこに行っても変わってなくて。
次のキャリアでも私らしく、泥臭く頑張りたいと思っています。
サッカーとは全く無関係の業種で働いているわけですが、いつかサッカー界との接点を作れたらいいなと勝手に思っていて、その為に何年かかるか分からないけど、毎日コツコツ真摯に向き合い続けていればできないことはないと思っているので、どうにかなるでしょう(笑)
皆さんとせっかくできた接点(ご縁)は、これからも大切にしていきたいなぁと思っているので、頻度はわからないけれど、noteも続けようと思います。
それでは、また次の記事で。
石田みなみ
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