見出し画像

柴山古流・縁山流 花展に出しました

2021年10月3日(日) 恵比寿ガーデンプレイスにて、柴山古流・縁山流 創流百周年記念花展に参加しました。

私は小品花、という横60センチ、高さ70センチの大きさ制限の場所に作品を作らせて頂きました。
「線を生かした作品を作りたい」と親先生にお話したら、「こんな線はどう?」とアイデアを頂き、カラーを使って、交差を表現しました。

いろいろ作って研究してみたところ、ねじれの構造を作ると、どの角度から見ても、一点焦点になることが分かりました。←これを作るのも大変。

しかし、ねじれの構造は前から見た時に「面白みがない」

「面白い」というのは、お花をやっている時に重要な視点で、斬新だったり、新しい挑戦だったりすると「面白い」と表現され、良いことなのです。

今回は線の美しさを見せたいのに、ねじれの構造にしてしまうと、線というより、螺旋形の構造になってしまって、線としてはあまり目を引かないものになってしまうことが分かりました。

そこで、「ねじれ」ではなく「交差」を作ろう、と決めました。「交差」なので、正面から見て、交わっている様子が見えればよし、とし、後ろから見たら交差してない状態になります。

表現したいのは、「お花の線の美しさ」
見に来てくださった方が、「ああ、お花ってこんなに美しいんだな」とシンプルにすっと気持ちに入っていくような、そんなお花を作ろうと思いました。

そして完成したものはこちらです。

花材はカラー(白)とソリダコ(黄)です。

「エレガント」「斬新」「なんとも言えないお花の寄せ方」とお友達に言って頂き、お流派の先輩からは「カラーの使い方が面白い」と、
親先生からは、花と花の空間がいしださんらしい、と言って頂きました。

面白い、と思って頂けたら嬉しいです。

私の作品を見に来たのではない方々にも、花ってきれいだな、と思って頂けたかな、心がすっと整うような気持ちをお届けできたかな、そうだったら嬉しいなと思います。

今の私の全力です。

花屋さんにカラーをお願いしていて、それを当日受け取ったところ、想像以上に細い!想像以上に曲がっている!!!作りたいカーブ以上に曲がっている!!!! と相当どきどきしました。

でも1本ずつ、交差を考えてお花に触っているうちに(ヒトの体温は高いので、触りすぎは良くない)、そうだ、もともとのお花のカーブを生かすことを考えよう、という考えに行きつきました。

「作りたい形」を考えていた時には、それはもう、工作のように、空間やカーブが一定でなければいけない、と思っていたのですが、手元にある花で一番いい曲がりを使って、作れる形を作っていこう♪
そう思えたところから、うまく交差の一点に花たちが集約していったように思います。

なんと、生けこみ当日が子供たちの保育園の運動会で、とんぼ返りすることになったために、当日の様子は見ることができませんでした。
カラーがどんな風に1日で茎が曲がってしまうのか、どきどきでしたが、花展終了時の様子を同期が送ってくれました。ありがたい~。


ちゃんと最後まで形を保っていたようです。よかった♡


流派の作品はインスタで順次紹介されていくようですので、宜しければフォローお願いします。私の作品のようなシンプルな生け花だけではなく、壮大な作品や、何日もかけて、枝を矯めて作る作品もありますので、ぜひぜひ流派の幅を見て頂けたらと思います。

柴山古流・縁山流 公式ホームページ

Instagram @shibayamakoryu

Lit.Link みこのページ

Instagram @mico_flowers

Instagram @mico_farm.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?