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大事にしていたはずなのに、実は大事にできていなかった

モノにとって、それを”生かす”という行為は、そのものを”使う”ということなのだと思う。


いつか使うだとだろうと思って今日まで大事にしまっていた黒のローヒールパンプス。かつてちゃんとした装いが必要だった職場で履いていたもの。
ここ最近はそんな装いとも疎遠だったが、この”ちゃんとした装い”が必要な時がランダムに数回訪れる。
そんな時のために持っていれば安心、な一足。

この度新しい職場にて、いざその時が久しぶりに訪れたので
今回も活躍してくれるぜ!と大事にしまっていた靴箱から取り出し足を通したパンプス。

久しぶりのヒールは、低いとはいえ履き慣れずやっぱり歩きづらい。
かっこ悪い歩き方だなぁと自分で苦笑しながら出勤する。

しばらく歩くもやっぱりどうも歩きづらい。
こんなにもつらいものだっけなと足元に視線をやると…

ピンと張っていたはずの表面がシワシワになり一部表面もめくれてヒラヒラ
している。もう見るからにボロボロなのだ。
冷静になると足の裏の感覚も少し様子がおかしい。
靴の裏を見るとすぐにその原因がわかった。

可哀想な私の靴…ごめんなさい

あーーーこれかぁやってしまったーーー(^_^;)

前に友達から聞いたことのある話。
母親が卒業式に参列する日、おめかしして久しぶりに履いた靴。
おめかしどころか学校に辿り着くまでに靴底が剥がれてまともに歩けもしなかったっていうやつ。
それをいいネタだね〜と話していたけど遂に私もやらかした〜!笑

さらに面白いことに、この私のやらかし話をした友人もお葬式で同じ経験が2度もあるという。笑

意外とみんなやっちゃってるじゃん!と私も笑い話にできた今回の出来事だけど、得られた教訓は、冒頭通り。

よくいう話だが、家も人が住まなくなるとあっという間に朽ちていく。
モノも同じ。いつも使って、そばに置いてやらないと、たとえ大事にしまっていたとしても結局はその命を奪ってしまう。

物や道具というのは使ってこそ初めて生かしていけるし育てていける物なんだと思う。そこに愛情があれば尚のことだ。

いつか使うかもと思って長らく眠っているもの。
大事にしまってある。とは言うものの、実際はそのものたちの命を奪ってしまう行為なのかもしれない。

そんなもの、お家の中に眠っていませんか?
モノも生き物。そう思うと一つ一つのものたちときちんと向き合っていきたいなと改めて思うのです。






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