第4回目「顔を立体的に見せる!パーツのコツ」
こんにちは。
イラスト・漫画描いております、石櫃ゆうです。
前回は、顔の比率や同一性を考えたり、顔の土台を描いていきました。
顔に見立てたブロックを使うことは、パーツのアタリを取ったり、顔の方向性を出す練習にもなります。
今回は、「土台から顔を起こすときのポイント」を主にお伝えしようと思います。
前回からの続きとなります。今回も気軽に描いていきましょう。
土台から顔を起こそう
前回は、顔土台を基本の9方向の角度で描いてみました。
その土台を使って、実践的な顔の形に起こしてみましょう。注意したいポイントは、ギチギチに土台を使うのではなく、サポートとして見ていきます。
この段階で、耳も描き入れましょう。
その際、注目したいポイントを3つ紹介します。
・耳の角度による見え方の違い
耳は、目や鼻にくらべて注目されない部分ではありますが、実は立体感を出すためにとても役立つ部分です。
耳も顔の傾きにしたがって、見え方が変化します。そして、思っているよりも耳によって、顔側面の方向性・傾きが表現されていることが分かります。
・眉弓の高さ
おでこのカーブの角度も重要ですが、眉弓(びきゅう)も意識することで、
のちに表情を描く時に役に立つ部分です。
しかし、意識しすぎるとごつい感じになってしまうので注意です。
眉弓は、眉毛部分のでっぱりを指します。このでっぱりを高くすると、男性的であったり堀の深い人物を表現することができます。
輪郭のアウトラインに影響が出る部分なので、事前に描く人物の横顔で確認しておきましょう。
・下あご
下あごの深さに気を付けます。男性の場合は下あごはしっかり目(深いあご)に、女性の場合は小さく(浅く)描くとそれらしく見えます。
あご先の突き出方とともに注意してみてください。
顔のパーツを入れてみよう
目・鼻・口はもちろんですが、生え際も描き入れてみましょう。
おでこの長さや、面のカーブを意識しながら描きます。
生え際を意識しておくことは、おでこのサイズ感を認識することになります。また、髪の毛を描いたり、毛流を理解する上でとても楽になりますので注目して見てください。
目鼻の空間の話は、次回詳しく見ていこうと思います。
顔土台を進化させよう
ブロックの顔土台を描くのに慣れて、だいたいこの角度だと後頭部がこのぐらい見えるとか、あごの裏はこう見える、と掴めて来るかと思います。
そうしたら、顔土台を進化させて手間を省いた形にしてしまいましょう。もともとキャラクターに沿った形の顔土台にして、より効率的に顔土台を使いましょう。
頭側部の円は残して描きます。これによって、目鼻のアタリがとれるので便利です。
やはりここでも、ギチギチに土台を使う(土台ぴったりに使う)ことを考えないで、面の方向性を保つことを第一に顔を描きます。
土台はあくまでも空間性・目鼻立ちのバランス維持のためのものです。
ぴっちり当てはめようとせず、自分の描きたい顔を優先しましょう。
同じように、絵柄が変わっても、キャラクターに沿った顔の土台を作り、側面に円を描き入れて角度を確認できます。
というわけで、今回は顔の基礎を発展させて見ていきました。
次回は、各パーツの話に移っていこうと思います。
試して描いてみた!という方は、感想などコメント欄にお待ちしております。
僕のツイッター(X)ではオリジナルの漫画・イラストなどを載せています。興味がある方はそちらもチェックしていただけたら面白いかと思います。絵で食べていきたいので、いろいろ模索しております!
では、次回は再来週になりますが、また火曜日にお会いしましょう!
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