ナイツ塙さんの著書にこんな一節がありました。
これを読んだ時、記憶の中に何かがチカッと光りました。
塙さんと似たような感覚が、私にもあった、気がする。
そう、あれは……桂枝雀師匠の高座だった。
当時、まだ落語を聴き始めた頃だったと思う。
それまでは落語という芸能は敷居が高すぎて
とうてい越えられる気がしなかったが
ひょんなことで枝雀師匠の落語を聴いて
「なんだこのおもしろいオジサンは」
と落語にパッチリ開眼した人があまたいると後に知り
そうやん そうやん そうやんな♪
私もその一人です♪
と皆さまの前に名乗り出て肩を叩き合いたかったあの日。
めでたく枝雀デビューをしてからどれぐらい経ったからかはハッキリしないが、ある日、師の高座を見てさらに
ナンコレ!!
とショックを受けた瞬間があったのです。
その記憶をもとに、以下の記事を書かせていただきました。
2024.6月収録の『NHK上方落語の会』パンフレット。
写真のせるね♪
当日のご出演はこちらの皆さま!!
記事本文がこちら!!
ちょっと読みにくいので文字貼ります。
お読みいただきありがとうございます。
枝雀師匠については多くの方がいろんな思い出をお持ちやと思います。
その中で私と同じように
『枝雀師匠の、ソコ』にハッとされた方、
名乗り出ていただけたら肩を叩き合いたく候。
今回は文字数の関係で
エピソードのほんの一部のご紹介となりましたが
いろんな噺家さんの「枕の工夫」は、もっともっと掘り下げてみたいテーマであります。
この日の収録は、後日、『日本の話芸』他で放送となりますのでどうぞお楽しみに!!
【あとがき】
文中の枝雀師匠の演じ方が何のネタだったかがうろ覚えだったので、ワッハ上方の資料室で確認させていただき『崇徳院』だったことが判明しました。
(枝雀師匠は他のネタでもやっておられたかも分かりませんが……)
確認とは
「おまはんかいな。こっち入り」で始まるネタを片っ端からみていくという作業。
これね、演目まで出さずとも「あるネタで……」とフワッとさせてもいいところを、ちゃんと調べるってのが
さすが信頼と真心の石山商店でさーね!!
……て機嫌よぉアピッてるのはええけどさ。
運よく4本目で『崇徳院』が出てきてラッキーだったけど、出てこんかったらどないなったこっちゃらやでほんまにもうあんた。
最後になりましたが、その節は、こんなややこしいお願いに快くご協力くださったワッハ上方の学芸員さんとカウンター受付の方、ほんまにほんまにありがとうございました!!
(了)