【ホント?】ビタミンC点滴、サプリの効果
ビタミンCのサプリは巷でも流行していますね。
また、クリニックなどでは高濃度ビタミンCといって25g点滴があったり。
ネットで言われているのは、
シミ予防・ニキビ
免疫力向上・かぜ予防
がん予防
の3系統ですかね。
それって効果があるんでしょうか!?
検証してみました。
●結論
✅ビタミンCサプリでもメラニンやシミ抑制あり
✅風邪予防・免疫力向上なし
✅がん予防効果なし
✅ビタミンCサプリで女性の肺がんリスク増加させた
美容以外では効果はそんなになさそうですね。
美容目的でのビタミンCの効率的な取り方、効率的なエイジング対策に関しても述べています。
一緒にエイジングケアやって心も体も豊かにしていきましょう〜!
〇一日摂取量は?
ビタミンCは成人で1日に100mg以上が必要とされています。
上限は取りすぎて困ることはほとんどありません。
一方で、1日1000mg以上摂取しても意味がないのです。
なぜなら、食物中のビタミン C の吸収率は 200mg/日までは 90%と高く、1000mg 以上になると 50%以下になります[1]。
さらに、ビタミンCは水様性のビタミンなので、不要な分は尿から排出されてしまいます。
○点滴はどうなの?
今回取り上げている論文はどれも経口摂取での研究です。
点滴に関しては安全性・有効性ともにわかっていませんのでオススメしません。
(頻繁に通う必要があって、面倒だしコスパも悪いし、、、)
〇美容面に効果ある?
ビタミンCを口から取るとコラーゲン産生促進してシワをできにくくしたり、光ダメージを減らす力があります。
ビタミンCを含んだ食事を摂取したほうがそうじゃない人たちよりシワなど光老化が少なかったのです。[2]。
ここでポイントはビタミンC単体なのかそれを含んだ食事がいいのかは、はっきりしていないことです。
結論、フルーツや野菜が最も良いです。
十分取れない場合は、美容目的でビタミンCサプリやシナールを摂取しても良いでしょう。
アスコルビン酸であれば野菜に含まれているのと同じ形なので、美白やシワを減らす可能性はありそうです。(エビデンスは低め)
〇かぜ予防に関係ある?
コクランレビューを参考にしてみると、最低1日0.2gのビタミンCを内服した研究を分析した結果
・29件の研究(11,306人が対象)で明らかに風邪を防ぐ効果はなかった
・31件の研究(9745人が対象)で重度の風邪が軽快することはあった
→ビタミンCが風邪の予防に効果があるかはさらなる研究が必要である。
つまり、かぜ予防に効くというエビデンスは今のところありません。
また、消費者庁からビタミンCやマヌカハニーでコロナ予防!という広告に対して注意喚起が出ています。
〇がん予防に効果ある?
人は普段から活性酸素を常に作り出してて、それが病気や老化の原因ではないかと考えられています。
ただ!
大切なのは抗酸化作用がある物質で予防できるとはわかっていないのです。
つまり、抗酸化成分を摂取するとがん予防や寿命が伸びるかわかっていません。
抗酸化物質とされる、βカロテン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEサプリメント単体orそれらの併用が、消化器癌を予防する可能性を示エビデンスはありません。
そのほか、ビタミンA,C,D,Eサプリメントが肺がんを有意に減少するデータもありません。
むしろビタミンCサプリで女性の肺がん発生率を上昇させたとも。
しかし、これはビタミンC単体なのかサプリメントに含まれている他の成分が原因なのかわかっていません。
○ビタミンCを摂取したい人へ
アスコルビン酸以外にL-アスコルビン酸カルシウムやリポソーム化など色々な形があります。
どれがいいかは、なんとも言えない状態です。
リポソーム化された方が血中濃度が高く維持された、という論文もあればリポソーム化されててもされてなくても血中濃度と尿で排泄される量に違いはなかった、という報告もあるからです。
リポソーム化の技術が進化するかもしれませんが、現時点では高いリポソーム化を選ぶよりはシンプルなビタミンCでいいんじゃない?ってのがわたしの見解ですね。
ということでもし選ぶなら、第三医薬品かな〜。
安全性や溶解性のテストがされているので。
今話題のNMN、葉酸やサプリメントに関してはこちらのnoteで。
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<参考文献>
1日のビタミンC摂取量:Jacob RA, Sotoudeh G. Vitamin C function and status in chronic disease. Nutr Clin Care 2002;5:66-74.
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD002141.pub3/full#CD002141-abs-0001
https://www.cochrane.org/ja/CD002141/LUNGCA_jian-kang-naren-nidui-surufei-yan-yu-fang-yao
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5579659/#!po=22.9452
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/acne_guideline2017.pdf
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
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