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炎のロックンローラー!リトル・リチャード

リトル・リチャードが死んだ。
ロックンロールの発明者であり創始者、神と呼ぶ者もいる。
死因なんてどうでもいい。彼が死んだことにはかわりない。嘆く必要もなければ悲しむ必要もない。
ただ、彼が時代に残していった音楽を聴こうではないか。
(予定を変更してリトル・リチャード追悼特番をお送りしています)

ロックンロールとは

定義はいろいろあるだろうが、ロックンロールは感じるものだ。まずはこれを聴いて欲しい。

『ジョニー・B・グッド』バックトゥザフューチャーの劇中に使われた曲。ロックンロールといえば、これ、みたいになってる曲なので紹介したが、これはリトル・リチャードの曲ではない。チャックベリーの曲だ。発表は1958年とされている。
悔しいがマーティーマクフライがギタリストだったからこの曲だったのろう。もしマーティーがピアノマンだったら、きっと次に紹介する曲が選ばれたはずだ。
(ちなみに『ハッとしてGOOD』は1980年発表)

『LongTallSalliy』邦題『のっぽのサリー』ビートルズが演奏しているが、リトルリチャードの曲だ。
この曲が発表されたのは1956年、つまりチャックベリーのジョニー・B・グッドよりも前に発表されたことになる。さらにその少し前・・・

『Tutti Frutti』エルビスプレスリーが歌っているが、これもリトルリチャードの曲。1955年に発表とされている。

ロックンロールに誰が先であるなどという議論は必要ない。だが今から65年前。この曲が産まれ、人々を熱狂させたことは事実だ。

これぞロックンロール。

天才ソングライターであり最初のロックンローラー、リトル・リチャード。誰もが彼に憧れ、彼の影響を受けた。
その後のロックに対するリトル・リチャードの功績は計り知れない。

ロックンローラー年表

50年代、ここから様々なロックンロールが世に生み出されていくが、時代を作ってきたミュージシャンたちを誕生日順に並べてみるとこうなる。

チャック・ベリー
1926年10月18日 - 2017年3月18日

レイ・チャールズ
1930年9月23日 - 2004年6月10日

リトル・リチャード
1932年12月5日 - 2020年5月9日

ジェームス・ブラウン
1933年5月3日 - 2006年12月25日

エルビス・プレスリー
1935年1月8日 - 1977年8月16日

エディ・コクラン
1938年10月3日 - 1960年4月17日

ジョン・レノン
1940年10月9日 - 1980年12月8日

ジミー・ペイジ
1944年1月9日 まだ生きてるよ!

スティーヴィー・ワンダー
1950年5月13日 まだ生きてるぞ!

プリンス
1958年6月7日 - 2016年4月21日

マイケル・ジャクソン
1958年8月29日 - 2009年6月25日

ブライアン・セッツァー
1959年4月10日 まだまだ元気だよ!

ん~、ベットベトに濃厚である。そしてその魂が脈々と受け継がれているのがよくわかる。
1950年代の黒人ミュージシャンに対する時代背景については、ここで語るのは止めておくが、その苦労は想像に難くない。レイチャールズ(『RAY』)もジェームスブラウン(『ジェームス・ブラウン~最高のソウルを持つ男~』)もその生涯が映画化されているので、ぜひ見ていただきたい。

ちなみにリトルリチャードも『炎のロックンローラー』(2000年)という彼の伝記的な映画がある。
僕はこれをテレビで偶然に見て、彼のファンになったのだ。
(今から20年も前なのか… びっくり)
すばらしい内容だった。
だが、しかし!現在ではDVD化もされていない。
今後リトルリチャードの映画は作られると思うが、まずはこのDVDを出して欲しい! どこかの偉い人! お願い! 今なら売れるよ!

ヴォーカリストとしての魅力

チャック・ベリーになくてリトル・リチャードにあるもの。それは野性味あふれるパワフルなヴォーカルだ。
天才ソングライターでもある彼だが、特質すべきはヴォーカリストとしての才能だと思っている。彼の声、シャウト、はその後のロックシーンに大きな影響を与えている。

説明の必要なし。

おもしろおじさん

1988年のグラミー賞での一コマ。

リトル・リチャードはおもしろおじさんなのだ。ミュージシャンの前にエンターティナー、人を楽しませるのが好きなんだと思う。

途中、スタンディングオベーションをする観衆たちの様子が、彼がどれだけ偉大な人なのかを物語っている。

あの人も?リトルリチャードカバー集

なんと和田アキ子もカバーしている。

山本リンダも。

その他にもビッグスターを含めいろんな人がリトル・リチャードのカバーしているので探してみて欲しい。彼の影響がどれだけすごいものなのか、感じ取れることだろう。

リトル・リチャード後のロックンロール

その後、様々なロックンロールの名曲が生み出されたので、いくつか紹介しておこう。まずは定番、レッドツェッペリンのその名も『ロックンロール』

近年ではスーパーフライがアルバムの中で見事なまでのロックンロールをうたっている。ピアノが効いている『悪魔とロックンロール』

少し古いがユニコーン『スターな男』カラオケで盛り上がること間違いなし。

80年代メタルを聴いてきた諸君、お待たせした。W.A.S.P.の『Blind in Texas』当時はロックンロールと凶暴性の融合と言われていた。

ロカビリーに分類されることが多いが、これもロックンロールの名曲である。ストレイキャッツ(ブライアンセッツァー)『Rock This Town』


ということでいろいろ説明してきたが、全く語り足りない。
だがロックンロールとは考えるモノじゃない、感じるモノだ!
何も考えずにさあ、今夜はロックンロールで踊ろう!

R.I.P. リトル・リチャード!


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