天国で君に会えたら
TVerで二宮和也に導かれ「天国で君に会えたら」を見た。
また二宮和也が、アイドルや俳優ではなく、ガン患者のカウンセリングを仕事にしてる人だと勘違いしそうだった。くらい自然な演技。
ええもん見たなあ。多くの人は、聞くことより話すことが好き。子どもそう。話したくて仕方ない。大人も潜在的にはそうなんじゃないかな。次の飲み会は聞き役に徹しよう…などとどうでもいいことを考えていたが。
実家に呼ばれていたダンナが帰ってきて、着替えもせず椅子に座り、ふぅと息をはくので、なんやろうと待ってると、
「お父さん、ガンやって。」
と。
……。
義理の父親がガン。しかもステージ3くらいだと。もとは他人とはいえ、すでに20年来のお付き合いだから、それなりに思いはある。
今すぐにお義父さんが死んでしまうわけではないが、ダンナである彼が今どう感じているのかと思うと胸がつまり、別にすぐにする必要のない洗濯物を取り入れながら涙をこらえた。
いつか誰もが死んでいくわけで、いつ、どのように死を迎えるかということ。常にそう思っている。だが、実際に自分や身近な人に死が迫るとやはり心がざわざわとする。
二宮和也が演じた彼のように、お義父さんお義母さんの思いを聞くことができる人でありたい。