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サカナガサ制作秘話「プロトタイプをどれだけ素早く作りまくれるか」

どうも、いせごんです。
ゲームマーケット2024秋では新作「サカナガサ」を発表します。
代表作は?と聞かれたら「DAISO版ミブリンテブリン」と「ヨミノクニ」と答えていましたが、これからは「サカナガサ」と答えてしまうぐらいには完成度が高く、面白いものができたと自負しています。

これまでほとんと1人で制作してきましたが、今回はサハンジさんと協働で制作をしました。
•いせごんがゲームデザイン
•サハンジさんがデザイン
を担当しました。

前回までの話はこちら

これまで一人だったので、全ては自分の責任で後回しにしても自分が追い込まれるだけでした。
今回はデザインを任せるので、ルール完成が遅れれば遅れるほどサハンジさんに迷惑が掛かります。

ただ、これまでたくさんのボードゲームを制作してきたのに加えて、コンテンツクリエイターとして様々なアプリを制作してきた中での経験から、どれだけ手を動かせるかが重要だと感じています。

最終的にプロトタイプで使用したカードの束

同じカードを使い回して、微調整することもありますし、全く新しいカードを作ることもあります。

前回お話ししたように、釣り堀を5つ用意してというルールを考えていましたが、親子でやるなら大人でも楽しいゲームがいいな、となりました。

そこで海釣りをテーマにしたら、リスクリターンもあって簡単だけど面白くなるかも?ということで、さっそく作ってみました。

左の顔がスタート位置。
①動くor②釣る(サイコロを振る)を決めて、15ターンの中で一番多くの魚を釣ったプレイヤーの勝利というゲームです。

遠くに行けば行くほど、得点は高いが釣りづらくなります。
このシステムで調整していくことになりました。

裏面に線が引いてあるのは、どこで釣ったかが一目でわかるので、準備•片付けの効率化、戦略の発見などに使えます。

カードをまとめたり、準備に便利な印
点数ではなく、場所で見ると、偏りやこの戦略が勝ちやすいなどの分析ができます。

この調整で、意見があればその場で反映させてすぐプロトタイプを作り、テストプレイ、を繰り返しやりました。
考えることも必要ですが、考えすぎて動かないのは前に進みません。ですがプレイすると発見があるので、じっくり向き合って考えるのは一人の時間でやればいい派です。まずはじっくり向き合って考えるための情報集めにプロトタイプを作りまくって、テストプレイを繰り返すということですね。

ある程度経験を積むと、頭の中でも遊ぶことは可能です。ですが、大抵穴があるので、これは違うかもなと捨ててしまうものも多くあります。
ただ、実はそういう捨ててしまうものの中にヒントがあったりします。
だからこそ、考えるだけで終わりにせず、プレイすることが大切なのです。

とにかく作って遊べ。

それがクリエイターとしてやってきた中で得られた貴重な経験です。

以上、終わりっ!

次の話はこちら

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