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カントクのつぶやき

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伊勢真一カントクのつぶやきです。月1で更新しています。 「カントクのつぶやき」がはじまったのは1999年。 ツイッターがはじまるずっと前から、カントクはつぶやいていました。 月に…
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#PASCALS

「出逢いと別れ」

2023年 12月  今年も懲りずに映画を観せることに取り組んだ一年だった…。「コロナ」以降、いせフィルムが自ら主催する自主上映が多くなった。自分たちが上映をやり続けることで、自主上映活動を焚き起こそうと考えてのことだ。 けれども、まだまだ客足は戻って来ていない。やればやるほど赤字が増えるばかり、という状況が続いている…。  行けるところまで行くのだ。  自主製作も自主上映もツベコベ考えずに、やるっきゃないのだ! 逆算して人生を考えることが出来るほど利口じゃないのだから。

「カンパ」

2023年 8月  手術し、退院して、一ヶ月半。ようやくカラダもココロも元気な時の状態に戻りつつある。ちょっと前からお酒も呑めるようになったし…。  このところは、新作『Pascals〜しあわせ のようなもの〜』の各地のミニシアター上映への巡業、仲間達と取り組んできた自主企画の上映、次回作『大好き〜奈緒ちゃんとお母さんの50年〜』のロケ、と駆けずりまわっている日々だけど、今一番時間をかけているのは、この春から始めた次回作のための応援、支援活動かもしれない。  カンパを募る

弱さの光

2023年 6月  5月の終わりから、随分沢山の夢を見た。あれは夢だったのか、「映画」だったのか、それとも私の記憶の断片だったのか…。  実は、5月の終わりに入院、手術をしてました。「がん」でした。何とか手術を終え、ようやく退院したところです。  その手術後数日、モーレツに眠り、そして夢のようなものを、浴びるほど観たんだ。あれは一体何だったんだろう…。まさしく、カオスという感じで、そのほとんど全てをキレイサッパリ忘れちまったけど。  おかげさまで手術はうまく行きました。

大好き〜好きなものは好き。

2023年 5月  紫陽花の季節。  日曜画家だった母が好んで描いた花だ。決して上手くはなかったけど。  母を疎ましく思っていた頃には、紫陽花を好きになれなかったけど、この頃は素直にキレイだ、イイナと想うようになった…。  この春は新作『Pascals(パスカルズ)〜しあわせ のようなもの〜』の上映と、次回作『大好き〜奈緒ちゃんとお母さんの50年〜』の製作資金集めのための上映会に、夢中になって取り組んでいた。  映像の仕事を始めてから50年、いつだって夢中だったから、ずっ

「しあわせのようなもの」

2023年 2月 1月29日(日)。日比谷図書館のホールで映画生活50年の記念上映会を企画し、150人近い方々が集ってくれた。上映作品は長編処女作『奈緒ちゃん』と最新作『パスカルズ〜しあわせのようなもの〜』。最新作はお披露目上映だったので、ドキドキだった。  感想はいつもながら映画以上に豊かなイメージを語ってくれています。私の映画は作品そのものよりも感想の方が素晴らしい、と口の悪い仲間は言うけど、本当にそうだ。 映画が観た人の心の扉を開けて、イメージを引き出しているんだか

新作は「音楽ドキュメント」

2023年 1月  あっという間の50年だった。  夢中になって駆け抜けて来たからなあ…。  何でもありのドキュメンタリー映画創りだったけど、いつの頃からか「ヒューマンドキュメンタリー」と、私の作品群は呼ばれるようになる。酒が入った時などに時々口にしたのは、「音楽ドキュメントとスポーツドキュメントの傑作を遺してくたばりたいなあ…」という繰り言だ。ガキの頃から、音楽とスポーツが好きだったからね。  で、映画生活50年の新作は、音楽ドキュメント。傑作であろうと駄作であろうと