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2022年 11月 「わたくしは死んではいけない わたくしが死ぬとき あなたがほんたうに死ぬ」 つい最近の新聞紙上で、永田和宏さんという歌人が亡き妻のことを歌った短歌が、目に止まった。 丁度インドネシアでの、自作『いまはむかし 〜父・ジャワ・幻のフィルム〜』の上映巡業から帰った頃だった。戦時中、父が三年半にわたってインドネシアで国策映画を創り続けたことを描いた映画だったので、もう遠い昔に死んでしまった父が行きたかったに違いないインドネシアを、80年ぶりに再訪する旅
2022年 9月 夏から秋にかけて、週末巡業が続いた。 どこも、とてもいい雰囲気の上映会だった。 お客さんの人数は多くはないけど、上映して良かったと思える、いい集まりばかりだったように思う。 新作『いまはむかし』は公開して一年経ったけど、何故か、ここへ来てメディアが盛んに取り上げてくれている。「戦争」に対する危機意識のようなものが拡がっているからかもしれない。 国民の多くが反対しているにもかかわらず、強引に元総理の「国葬」をやるゴリ押しの政治姿勢が顕著になったのは、
2021年 11月 「Films never forget. Humans will forget, but films remember forever. 」 人間は忘れる… けれどもフィルムは決して忘れない。 映画『いまはむかし』の中で私が思わず呟いている“名言”をオランダ・アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭の上映後のスピーチで、英語で語りかけた…。ヘボカントクの下手くそな英語にもかかわらず、オランダのお客さんの心に響いたようだ。 アムステルダ