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「あなたの心の中の男」が脳みそにこびりついて離れねえ!1982年 第92位 Little River Band "Man On Your Mind"

おいおい、1982年って言やぁ、MTVがグイグイ来てた年じゃねえか。髪の毛てかてか、ショルダーパッド盛り盛りの時代さ。そんな派手派手しい中で、オージーロックの雄、リトル・リヴァー・バンドが「Man on Your Mind」なんてしみったれた曲をひっさげて、ビルボードの年間チャートに92位で食い込んできやがった。

これがまた、メロディがしつこいったらありゃしない。一度聴いたら、もう脳みそから離れねえんだよ。「あなたの心の中の男」って、誰だよ!俺かよ!って思わず叫びたくなる。でもよ、実際は「お前の心に別の男がいるのはわかってんだ」みてえな切ない別れの歌なんだぜ。おいおい、そりゃあんた、辛えぇよ。でもな、この曲、なんでか知らねえけど、聴いてるとなんか元気出てくんだよな。不思議なもんだ。

曲が最高位を取ったのが5月29日。ちょうど春から夏に変わる頃だな。季節の変わり目に聴くと、なんかグッとくるもんがあんだよ。

リトル・リヴァー・バンド、こいつら面白えぇバンドでさ。1975年にメルボルンで始まって、3,000万枚以上も売りやがった。アメリカでもバリバリ人気者だったんだぜ。でもな、メンバーがコロコロ変わりすぎて、もはや「誰がリトル・リヴァー・バンドなんだ?」ってな感じ。30人以上もメンバーがいたんだとよ。お前ら、バンドじゃなくて野球チームかよ!

今じゃあ、オリジナルメンバーは誰もいねえし、オーストラリア人すらいねえんだぜ。ウェイン・ネルソンとかいう奴が仕切ってる。でもな、音楽に国境はねえってことよ。むしろ、こういうのを「グローバル化」つーんじゃねえのか?

このバンドはどうしてもスローな曲の印象が強いんだけれど、このビデオ見てもわかるようにコミカルな作品に仕上げているよね。その効果もあって、「Man on Your Mind」は、心の中にこびりついて離れない曲なんだよ。聴けば聴くほど、「ああ、俺も誰かの心の中の男になりてえなあ」なんて思っちまう。でも、その「誰か」の心の中に別の男がいたら悲しいよな。ま、そんな複雑な気持ちを歌にしちまうなんて、さすがプロだぜ。

さあて、みんなも一緒に歌おうぜ!「♪ You’ve got a man on your mind...」って。あれ?もう頭ん中で鳴り響いてる?そりゃそうだ。こいつは耳に残る名曲なんだからよ!今度カラオケ行ったら、歌ってみな。きっと誰かの心の中に残る男(もしくは女)になれっぞ!

人間、人生には別れもつきものよ。でもな、こういう曲があるってことは、みんな同じ気持ちを味わってきたってことだ。つまりよ、お前一人じゃねえんだ。そう思うと、なんか心強くならねえか?

ってなわけで、今日の音楽解剖教室はこれでおしまい。じゃあな!また来週!

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