見出し画像

Billboard Top100を振り返る    1980 43rd Stevie Wonder 'Send One Your Love'

新年第2発目、1980年43位はStevie Wonderさんですね。この曲は少し変わっていて、結局一般公開されなかった映画のサウンドトラックとして作られたアルバムの中の1曲のようですね。変なの。

このアルバム自体は内容としても、使われているシンセなどの機材の面でもいろいろ語るべき内容があるようなのです。しかし、正直のことろよくわかりません。この映画というのもドキュメンタリーで、もともと賛否両論ある著作がもとになっているようですね。もともと社会的な問題をテーマに作品を発表する人ですので、そちら方面の人脈も多いんでしょう。私も個人的にはStevieといえばそちら方面に近い曲が好きでしたしね。

と言っても、この曲はそういった社会的な作品とは一線を画する曲調ですね。実験的なシンセの使われ方よりもシンプルにピアノとコーラスがかかったベースが主な音源で、彼お得意のハーモニカも情感たっぷりにfeatureされていますが、何度も転調を繰り返されて重厚に、しかし幻想的に展開していきます。

だから、ディスコとかそういったものとは無縁の世界を作っているんですね。AOR寄りなのかな。でもそういったことより、この曲がヒットする素養が当時のアメリカのチャートのあったってことが面白いですね。ディスコソングの席巻していた当時ですよ。そうした中でヒットしちゃうんですよ。やはりチャートは大人のものだったのか、それとも何かほかに理由があるのか、その点は探りたいと思いますけれどね。ソースがないかな。

前述のとおり、Stevieさんは社会的な作品でもその曲作りは妥協しない人ですよね。そのソングライトの才能はまさに”Wonder”ですよ。盲目の黒人として、才能がありながらも苦労をしたのかもしれませんが、この幻想的な曲では、純粋に彼の才能を堪能したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?