ビルボードTOP40を振り返る　　　　1980 97th Bozz Scaggs 'Breakdown Dead Ahead'

Boz Scaggsさんは日本でも有名でしょう。AORの一時代を気づいた人です。

この曲もDavid Fosterさんの作品で、軽快なロックチューンです。素直にかっこいいと思える曲です。

でもね、80年代のBozさんは、割と不遇でこの曲を含めアルバムを発表してお休みの時期に入るんです。

この時代の世代交代なんですよ。

70年代後半からのディスコブームが原因の一つだと思うんですが、大人に耳に堪える音楽というと、弊害のある言い方になるんですけれど、BozのようなAOR、ポップロックが時代遅れのものにされてしまった、こういう傾向があったように思えるんです。

今聴くと、時代は一回りしているので、そうした影響もなく楽しめるんですが、この時は時代の流れというか、Top40の時代によく言われていた言葉だとアーティストパワーが変わったというのか、いい曲なのに、素晴らしいアーティストなのにその割には評価が小さくなってしまうという現象があったように思えます。

流行という言葉で終わらせると寂しんです。いい曲は今聴いてもすごくいいし、そういう曲を少しでも発見して、拾っていきたいというのも、Billboardを聴いて書いていこうと考えたきっかけです。