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待ってました! 伊勢古市歌舞伎

江戸時代、古市は江戸の吉原、京都の島原と並んで三大遊郭の一つとして知られ、伊勢参りの「精進落とし」の歓楽街として繁栄しました。
当時、江戸・京都・大阪に次いで歌舞伎が盛んだった伊勢は、「上方歌舞伎の登竜門」として、役者の間で重要な場所に位置付けられていました。
妓楼・油屋で起きた殺傷事件「油屋騒動」は歌舞伎の題材となり、今も上演されています。「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」です。
かつては3つの芝居小屋があり、最後まで残った長盛座が焼失して途絶えてしまいましたが、「まつり博・三重」での公演をきっかけに、30年前に伊勢古市歌舞伎保存会が発足、今に至ります。

毎年10月に開催されている「河崎商人市」で、歌舞伎公演が行われました。
「白波五人男」稲瀬川勢揃いの場を披露。個性豊かな5人組の盗賊が名乗りをする場面です。15分程の演目で、しばし日常を忘れて観劇。

コロナ禍を経てしばらく振りの公演でした。
今度は「伊勢音頭恋寝刃」をぜひ観たい!と思いました。

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