平安のお菓子「粉熟」
先日、明和町にあるいつきのみや歴史体験館で、平安時代のお菓子作りをしてきました。粉熟と書いて「ふずく」と読みます。
その頃のお菓子は果実だったそうで、日常生活用は果物、行事用に中国から伝来した唐菓子(からかし)が用いられました。米粉や小麦粉等を水でこね、醤(ひしお)や塩、甘葛(あまづら)等を加え、胡麻油で揚げたりしたそうです。
今回の5色の粉熟、小豆・枝豆・きな粉・黒胡麻を下ごしらえして米粉に混ぜ・・・
水でこねて蒸し・・・
蜂蜜(本来は甘葛)を加えてこね合わせ、竹筒の内側に胡麻油を塗って生地を入れ、筒から生地を突き出して糸で小分けして完成!
ちょっと硬めなモチモチ感で、お味はほんの〜り甘さを感じる程度。素材の味が際立ちます。
今は添加物や調味料がたくさん使われている飲食物が多いですが、甘味などが貴重で、自然の恵みや栄養をほとんどそのままいただいていた昔を思うと、本当の豊かさってなんだろうな・・と考えさせられる体験でした。