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ルコントも、ルイも、ジェインも。
仕事柄、年間200本近くの映画を観る。
今年は、アニメが半分を占めた。
亡くなった義父が、こう言っていた。
「人は、漫画が読めなくなったらよほど調子が悪い時だ。漫画が読める時はまだ大丈夫だ」と。
今年は、体調を崩して自身の好きなジャンルがうけつけなかったのだけれど、
それは世界情勢が映画を越えてしまっていたこともある。
僕の漫画のバロメーターはこち亀。
映画でアニメを多く観たのも、ある意味体調のバロメーターになっていたのかもしれない。
そんな中で、アニメではないのだけれど
久しぶりにルコントの列車を降りた男をみた。
まさにルコントブルーという作品だ。
その作品の中で、ルイ・アラゴンの詩が出てくる。
新橋で わたしは会った
わたしのつぶやいた ルフランに
かつてわたしの光だった おんなじ夢に
すりへった 石だたみの上に坐って
めくらよ まためぐり会っためくらよ
男やもめの眼なざしで 通ってゆく者よ
おお 遠ざかってゆく わたしの過去よ
新橋の 橋の上
ジェイン・ボウルズのある老婆のうたに空気感が似ているうた。
冬の入り口、秋の終焉に
ルコントも、ルイも、ジェインも同じ優しさで僕に寄り添ってくれる。
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