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嗅覚とトム。
先日のこと。
広島のトムヨークに行き、その足で広島→福岡→岡山→姫路→鳥羽→神戸と移動。
90年代にレディオヘッドのokを聞いた時、脊髄に電撃が走ったことを今でも覚えている。
このタイミングでのトムのソロ公演は衝撃だったが、記憶に残る音と香りは特別なものなのだとあらためて認識できた夜だった。
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雨が降った鳥羽では、持ち帰りで美鈴を食べた。打ち合わせしながらのホテルで食べた美鈴は、忘れられない味となったと思う。味覚も、記憶の引き出しをカタカタと開ける。
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僕は味覚、嗅覚、聴覚でいえば
記憶のドロアーを間髪なく開けるのは、嗅覚だと思っている(少なくとも僕はそうだから)。
苦手な香りが横を通れば、苦手と感じた当時のドロアーがパンと開けられて
その記憶を鮮明にフィルターなぞかけずに見てしまうし、忘たくないと思っていても日常でふと離れる記憶のことも、あの人のつけていた香水をどこかで感じただけで、止まっていた記憶が更新されていってしまう。
そういう意味でも、香りは、嗅覚は容赦なく
幸せも、温もりも、痛みも全部ー
嗅覚が一番好きで、一番苦手。