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チャンドラー

チャンドラーを読む夢をみた。

ご存知の通り、レイモンド・チャンドラーは、アメリカの著名な推理作家であり、ハードボイルド探偵小説の先駆者として知られ、20世紀初頭のアメリカ社会や人間の本質についての洞察が鋭い作家でもある。
中学生の頃、故清水氏翻訳の長いお別れを読んでこんな世界があるのかと驚愕した。
もちろん、村上春樹氏や田口氏の翻訳も素晴らしいのだが、僕は故清水俊二氏の翻訳が一番思い出深く、今でも大好きだ。
チャンドラーといえば、マーロウだ(昨年、リーアム・ニーソン出演100本記念作品として、私立探偵フィリップ・マーロウを演じた)。

マーロウの名言と言えば(これも翻訳によって表現が変わるが)、「強くなくては生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」だ。
「タフでなければ〜」より、「強くなくては〜」の方が僕がしっくりくる。
この台詞が僕の人生の大きな土台になっている。
他にも、「さよならをいうのは、少し死ぬことだ」、「マティーニにはまだ早過ぎる」、「法律は正義ではない。法律はきわめて不完全なシステムだ」など、時代を越えた名言が多い。

人生は、孤独を自分の真横で愛することである。
年を重ねて、そのことがよくわかるようになった。

肌寒い朝、曇り空の国では
チャンドラーがよく似合う。


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