第5回ビジネスデザイン講座開催レポート
i.schoolエクゼクティブ・ディレクターの堀井秀之の著書「イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法」の出版を記念し、本の内容に基づいて、ビジネスデザインに焦点を絞った講座を、全8回シリーズで開催中です。
第4回までは、新規性の高いアイディアを生み出すアプローチを中心にワークショップを行ってきました。第5回以降は、生み出したアイディアの質を高めるための評価・分析方法を中心にワークショップを行います。1回完結型になりますので、シリーズの途中からでもご参加いただくことが可能です。
今回は、1月28日(金)に実施した「第5回:アイディアの評価:評価マトリクス」の様子をお届けします。
アイディアの評価:「評価マトリクス」とは
i.schoolでは、新規性の高いアイディアを発想するだけではなく、アイディアが生み出した後のアプローチも大切にしています。それは、「評価マトリクス」を用いたアイディアの評価です。
イノベーションの種になるようなアイディアは、過去の例をみても最初反対に合うことが多いことが分かっています。ソニーの1st Walkmanや宅急便がその例です。そうしたアイディアは多数決で決めると間違いなく消されてしまいます。そうしたことを避けるため、多様性の価値を発揮する機会ためにも「評価マトリクス」を作成し、その評価基準に基づいてアイディアを客観的に評価することが大切です。
ワークショップの様子
■ ワークショップのテーマ
今回のワークショップでは、第4回のワークショップでアイディア発想を行った「未来のニーズに応える、革新的で有効な人材育成の仕組み、ビジネス」のアイディア評価を行いました。
■ ワークショップの内容
①あらかじめi.schoolが用意したアイディア評価基準の議論/修正/追加。
②第4回ワークショップで生み出したアイディアから、各自でベストアイディアを選び、自己評価を行う。
③チーム内で②を共有し、各評価基準におけるコメントを増やす。
④チームのコメントを含んだ評価マトリクスの全体共有を行う。
本来のプロセスでは、アイディアの評価を行ったあと、以下のプロセスが続きます。
⑥試行錯誤の最適化・総括的分析(第6回ワークショプで実施予定)
・必要であれば再試行
⑦アイディアの精緻化(第7回ワークショプで実施予定)
⑧仮説検証(第8回ワークショプで実施予定)
■ 質疑応答
ワークショップの最後に設けられた質疑応答の時間には「どうすれば多数決を避けてアイディアを選ぶことができるのでしょうか?」「どうすればと妥当な評価基準が出せるのでしょうか?」……など、多数の質問をいただき、盛会のうちに終了いたしました。
参加者の声
次回以降のご案内
第6回以降のビジネスデザイン講座の概要は次の通りです。
【各回実施形式】
・ 1回 2時間(座学30分、ワークショップ60分、Q&A 30分)
・ オンライン会議システムZOOMを使用します。
・ ワークショップには、i.schoolで開発された電子付箋ツールAPISNOTE を使用します。
過去のワークショップの概要は、note記事でご覧いただけます。
【第1回:新規性を生み出すアプローチ1:アナロジー思考】
【第2回:新規性を生み出すアプローチ2:バイアスブレイキング】
【第3回:新規性を生み出すアプローチ3:エクストリームケース】
【第4回:新規性を生み出すアプローチ4:未来シナリオ】
本講座の申込み方法 (受付中!)
ビジネスに焦点を絞った、アイディア創出法を体系的に学ぶ本講座は、随時Peatixより受け付けております。