【プロジェクト紹介①】未来の希望を可視化する。活きる空きプロジェクト
初めまして!先日ISARIBIに広報として参加した、りさです。
2024年度のそれぞれのプロジェクトについて紹介させて頂きます。今回は「活きる空き」プロジェクト!
【概要 - 活きる空きとは?】
「3000」
何の数字だと思いますか?
函館市の毎年の人口減少数の平均です。
毎年平均3000人もの人口減少が進み、商業施設が閉店し、所有者不明の空き家が増え続けていて、それが過疎を目に見えるものとしています。
函館の学生50名に調査を行ったところ、空き家が多く町の衰退が見えると「住み続けたくない」という考えになると答えた人は44%でした。
人口減少は少子高齢化だけでなく、函館に未来を感じられない人による人口流出でも進行していることが分かります。
そこにアプローチするのが、活きる空きプロジェクトです。
単なる空き家活用ではありません。函館にはこれから活用され、新しいことが始まろうとしている「空き」があります。その実現にはまだ時間がかかりますが、始まろうとしているという事実だけでも価値がある。
このプロジェクトでは、そんな活用予定の「空き」に人の目を引く仕掛けをつくることで、函館のこれからの可能性を知ってもらいます。
例えば…
駅前のデパート、棒二森屋。ここは閉店してしまって大きな廃墟となり、函館を訪れた人に「廃れているなあ」とマイナスの印象を与えてしまっています。
しかし、現在再開発の計画が進んでいるのです。
(ソース:https://hakodate-ekimaehigashi.jp/doc/overview_hakodate-ekimaehigashi.pdf)
そのことを野外広告で張り出しておけば、それだけで「何か始まろうとしているんだな」とプラスの印象を持つことができると思いませんか?
このように、活用される予定のある空きを活かして、函館にプラスの印象を持つきっかけを増やすことを目指しています。
【これまでの活動】
空き家の実態の調査や、この活動について意見を頂くことを目的として、15組の行政の方や建築家の方々を訪問しました。
また、町のことを学ぶイベントにも7回参加しています。
そしてこういった活動の記録と、空き家活用の事例なども集め、まとめて「空きBOOK」に記録しています。
その数はなんと112ページ!
そういった活動の中で、実際に協力させてもらえる取り組みにも出会いました。
・「まちかど水族館」展示紹介
函館の各所に海の生物を展示する空間を作り、まち全体を水族館に見立てる計画が進行中。最初の舞台は歴史ある塩辛工場・小田島水産。塩辛づくりのための倉庫がたくさんあり、その中で使われていない空き倉庫を使用しています。
函館各地に広がるプロジェクトだということを伝えるものは無かったこと、まだ準備中の部分があるため空っぽの水槽の山が目に入ってしまいマイナス印象があることから、そういったことも含めてこの企画を知ってもらい、函館のこれからを楽しみにしてもらえるよう、企画を紹介する展示を活きる空きが作りました。
(ちなみに、サムネイルのイカちゃんはこれから水族館を彩る飾りの試作です)
・「キメラ箱館」始動前の広報計画
昭和・大正・明治の建築様式がごちゃ混ぜになっていることから「キメラ」と名付けられている古民家があります。ここを宿を中心とした複合施設にリノベーションする計画が進行中。
まだ外から見るとボロボロで、そんなことが起きていると道行く人は分からないキメラに、知ってもらう仕掛けを作るさまざまな企画を実施しています。
第一弾は、キメラを塗装できるワークショップの告知をシャッターアートに!
今後もさまざまな企画が構想されています!
【代表の想い】
「活きる空き」プロジェクト代表:名畑 公晴
「函館を、歩いていて楽しい、面白い日常がある町にしたいんです。新しいものが始まろうとしていること、チャレンジしようとしている人がいることを知って欲しい。
そして活きる空きみたいなことを、自分でやってみる人も増えて欲しいです。こういう活動が活きる空きに関係なく自然と生まれるようになって、最終的に「活きる函館」になればいいなと思ってます。自分がそういう街に住みたくて、だから自分でやってみている感じです。」
【メンバーの想い】
副代表:三浦 なず菜
「地域のことをやりたいと思って教育大学に進学した折に、Tomoshibi Pitchで活きる空きのコンセプトに賛同してISARIBIに参加しました。
活きる空きは何かイベントをやるとか派手なわけじゃないけど、日常でのハッピーをちょっと増やす活動というのが革新的で、自分にも合っていると思います。活動していてとても楽しいです。」
【おわりに - 取材をしてみて】
ISARIBIに入って日が浅い私は、このプロジェクトをなんとなく空き家活用かなあ?と思っていたのですが、空きから始まることを広く人に伝えて、ワクワクを町全体に増幅させるプロジェクトでした。
それまで通り過ぎていた空き家に光が灯り、人が集まっていることがたまにあります。
なんだろうなと思いつつも、そこが施設として活用され始めたと人伝に知るのはまだ少し先で。
もっと早く知っていたら、この計画をもっと身近に思って、何か手伝えたかもしれない。
これから活用が計画されているものを知ることが出来れば、函館の可能性をもっと感じられるかもしれない。
この言語化できていなかったニーズを活きる空きが満たしてくれると思うと、取材中もワクワクしっぱなしでした。
活きる空きプロジェクトの企画はこれからも形になっていきます。続報に乞うご期待!です!
活きる空きのInstagramもありますので、そちらも要チェックです💁♂️
https://www.instagram.com/ikiruaki_pj/
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