「桜蕾」 詩集 「四季」 第一章 「春の調べ」より
「桜蕾」
著: 夢 明日香
ひとつ春を
見つけたら
冬が少し去ってゆく
僕は
時に合わせて
春に向かっている
「桜の蕾」は
今日も
小さな命から少しだけ
大きな蕾に育ち
枝先まで命を増やしていた
冷たい雨に打たれても
強い風に吹かれても
微動だにせず
空に向かってる
強いな君は…
蕾の下には
綺麗な花の子供が育ち
春の時を待っています
蕾から花へと命を繋いで
君は命の大切を教えてくれます
一年に一度の花咲かす春に
この町をピンクの帯で
舞染める日まで
待っているよ。