思索⑤「言葉の乱れ=国滅亡」

2024/08/09

言葉の乱れは国の滅亡につながる、歴史を忘れた国は滅びるなど言語、歴史、文化がどれだけ、国の存続に関わるかについて度々聞く。

言語が乱れると国が滅びるについて、本当にそうなのか少し考えてみたが、やはり、理にかなっているのではないかという結論に至った。

理由は簡単でコミュニケーションができなくなるから、だ。

最近、多様性という言葉がよく語られる。その派生で「感じ方は人それぞれ。その感性を尊重しよう」という風潮があり、さらに発展して「定義は人それぞれ」という風潮も感じる。

自分の伝えたいことを細かく理解してもらうコミュニケーションではなく、自分の言葉を聞いて受け取り手が受け取り手ならではの「良い感じの解釈」をしてもらえればOKというコミュニケーションになりつつあるように思う。

また、言葉の意味が間違って使われているケースもある。

「1時間弱」というのは「60分に満たないほどの」という意味だが、「60分とちょっと(10分程度付け足す)」つまり、70分〜75分くらいのことだと理解してる人が増えているそうだ。

「1時間弱」の定義がそれぞれになった場合、問題が生じる。

大切な仕事のタイムリミットを伝える際に「あと1時間弱で終えて」と言われ「60分を少し超えてもいい」と理解すると、1時間の経過も許されない状況で、何の悪意もなく1時間を超えてしまう。そして、仕事の大きなミスにつながる。

仕事の損程度ならいい。もし、国単位で言葉の解釈ミスが起こると、国民と国で誤解が起こり、ちゃんとコミュニケーションができてれば問題がなかったことも、問題になってしまう。

言葉の乱れは問題を生み出し、問題の蓄積が国全体の圧迫につながり、国全体の圧迫が国民全体のフラストレーションになり、そのとめどもないフラストレーションがみちる時に大きな争いに発展する。争いが国を滅ぼす。

国が滅びた根本的原因がまさに「言葉の乱れ」になる。

机上の空論かもしれないが、実際の現場で言葉の使い方や理解不足が原因でトラブルになってるケースはよく見かける。

仕事で何百万円の損をした程度の小さいうちからこの問題に気づいて対処していかなければと思う。

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