『さあやとこはる』舞台挨拶しました。
こんにちは。先日、シネリーブル梅田にて上映中のOP PICTURES『さあやとこはる』の舞台挨拶に登壇いたしましたので、そちらのレポートを書こうと思います。
上映にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。OPフェス自体は、まだまだ続きますので、ぜひほかの作品もご覧ください!ちなみに、『さあやとこはる』は、18日にも上映がありますので、ぜひどうぞ!
『さあやとこはる』舞台挨拶レポート
本作には演出部で参加。プリプロで、美術や小道具の準備、衣裳合わせやロケハンなどに参加しました。ただ、クランクイン前日に、まさかのコロナウイルス感染。方々へご迷惑をおかけしながら、無念のホテル隔離となりました。当然、ホテル療養を済ませた頃には、現場も終わり、私はあっけなく奈良へ戻ったことを覚えています(笑)
と、そんなこんなを経て、大阪芸大に勤務し始めたこともあり、初号にも駆けつけられず、結局、舞台挨拶の日に作品を見ることになりました。
『さあやとこはる』短評
作品は、漫画表現と実写表現を上手く合わせており、「同人作家」という特殊ともいえる職業への理解がスムーズでした。また、その漫画表現との融合によって、思い出の地への来訪など、「移動」表現にも用いられていて、見ごたえがありました。
また、さすが高原監督!と言いたくなるくらい、主演の栄川乃亜さんを可愛く魅力たっぷりに演出されていて、燃ゆる芥さんの静かでややシスに取り込まれつつある雰囲気と対称化することで、よりキュートに磨きをかけていました。
私のお気に入りはというと、初愛ねんねさんの絡みのシーンですね。栄川さんとのレズ風俗のシーンや、ダンゴムシ先生の処女喪失シーン、どちらも驚くほどによく喋り、よく動きます。初愛ねんねさんの素直な天然がさく裂していて、ずっと笑ってしまいました。
舞台挨拶の様子
と、まぁ映画の感想はこの辺にしときます。色々と個人的に聞きたいところや諸々は、高原監督にお会いした時にじっくり聞いてみようと思います。
ということで、普段ならこの無言の満足感を抱えながら劇場を後にするのですが、その日はそのあとが本番でしたから、やや緊張しながら、名前を呼ばれるのを待機。司会の方が、燃ゆる芥さんの名前を数回嚙んでくださったので、お客さんもほっこり笑顔に。いい入りができました。
燃ゆる芥さんは、珍しく派手な格好で「寒くないんですか」と聞いてしまいましたが、どうやら横にいる私が恥ずかしくなるくらいの格好を目指していたようで、満足そうでした。そこからは、現場の裏話を聞いたり、私が気になったシーンを燃ゆるさんに印象尋ねたり、と、オーソドックスに進行させられました。えらい。
印象に残ったお話でいうと、燃ゆる芥さんと栄川乃亜さんの身長差が大きすぎたせいで、ちょっと腕を回すと絞め殺しそうになってしまうというエピソードですね。たしかに、劇中で田舎の家の押し入れでエッチなシーンがあるのですが、完全に燃ゆるさんの腕に包まれた栄川さんがいました。ただ、そういう身長差があることで、より栄川さんを可愛く映っていたので、意図的だったと思えます。
舞台挨拶後
多くのお客さんが列をなして、サインを待ってくださいまして、私と燃ゆる芥さんで丁寧に対応したのですが、いかんせんお時間がかかってしまい、すいませんでした。ただ、皆さんとお写真撮れて、楽しかったです。大学の学生からも数名、上映に駆けつけてくれた子がいて、非常にうれしかったです。
中でも、『海底悲歌』の上映の時から、何度も来てくださっていた方々が、やはり今回も駆けつけていただけたのは、一番うれしかったですね。ああいう人のためにも、早く新作を撮らねば、ですね。
最後に、小説家のうかみ綾乃さんとパシャリ。
うかみさんは、高原監督とタッグを組んで、何度も原作を映画化させています。ということで、駆けつけてくれたのですが、私とうかみさんは、奈良県という同郷出身。同郷という一点で、高原さんに「紹介してください!」と、ごり押した末に、海底悲歌を送り付けた経緯があります。
うかみ綾乃という小説家の描く世界が大好きで、ジャンルでいえば、官能小説になるのですが、その官能表現はもちろんのこと、うかみさんの描く男性が大好きで、どうしようもない、説明できない感覚を見事に言葉にしてくれる作家さんです。ぜひ皆様も、お読みください。
おすすめは、最新作『三十年の欲望』です。最高です。
『蝮の舌』や、『永遠に、私を閉じこめて』もおすすめです。
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