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お笑い好きの苦悩

12月に入り、2024年も気が付けば後1ヶ月を切った。街中はクリスマスに浮かれている。会社で流れるラジオからも、クリスマスの関係のメールが多く読まれるようになってきた。街中も煌びやかに光っている。どうせ今年のクリスマスは平日なのだ。去年はM-1グランプリがあったおかげで最高のクリスマスイブを過ごさせて頂いた。でも、クリスマスよりもイブの方が盛り上がってる感があるのは少し苦手だ。どっちかにすればいいのに。

元々ネタ番組は好きだったけれど、大学生の頃から本格的にお笑いにハマって、今ではライブにも足を運ぶようになった。M-1グランプリやKOCなどの賞レースも予選から追うようになった。ABCやytvも見ている。そんじゃそこらのお笑い好きには負けないくらいの知識量はあると思っている。人に引かれるくらいにはお笑いに対する熱量がある。本気で好きなんだ。

だからこそ、お笑い好きは迂闊にお笑いが好きと言えない現実がある。下手に言って、好きな芸人を聞かれた時に上手く答えられない。1番好きな芸人は絶対誰も知らないから。そもそもお笑い好きと言っているのに、良くテレビで見るような芸人の名前は挙げづらい。でも、テレビで見ない芸人はみんな知らないから挙げづらい。お笑い好きはお笑い好きと言った瞬間に詰んでしまうのだ。

以前、学生の頃に実習で知り合った人達とご飯を食べる機会があった。あまり深くはお互いのことを知らない男女6人。自己紹介がてら趣味の話になった。私の番。お笑い好きと言った。するとある女子が「私もお笑い好きだよー」と言い出した。特に期待などしていなかったけれど、やはりその女子はお笑いが好きではなかった。ただ作業中にすべらない話のYouTubeを聴いているだけらしい。そんなことでお笑い好きと言わないで欲しい。丁度M-1の3回戦が終わったくらいの時期。こちとら準々決勝への結果発表をドキドキで待つくらいには追っているのだ。やっぱり普通の人間のお笑い好きと、私のような気持ち悪いファンのお笑い好きとはレベルが違うのだ。そもそもネタ番組せいで少し齧っただけでお笑い好きと言ってくる人が増えている。だからといってネタ番組を無くして欲しい訳では無い。我々も見たいから。

だからといって、劇場に足を運ぶお笑い好き女子は少し苦手だ。9番街だけ見て帰ったりするから。もちろんそんな事ない人が多いのも分かっている。だが、推し芸人がいるのはいいことだけれど、他の人のネタで笑わないのは失礼だし。他の芸人にも帰りの新幹線で泣くくらいの情熱を持って欲しい。あと、出てきた推しコンビに手を振るのも苦手だ。

1番なるのが簡単なくせに、1番厄介なお笑い好き。私はもう後には戻れない程に沼ってしまった。でも、これがあるから生きていけるのも事実。だからこそ、茶化して欲しくない。お笑いってなんか舐められてる感じがある。こちらも本気でファンをやっているんだ。もっとネタを見ろ。バラエティだけ見てお笑いを語るな。見取り図、ニューヨーク、かまいたちが好きと言うのなら、M-1の時のネタは当然話が出来るようになれ。みんなが仲良くお笑いを語れる世の中になると信じていたい。

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