樹皮でカバン作りてェ!!
こんにちは!森から庭まで、まちの色んなところで自然ガイドをしている、おおくまですm(_ _)m
noteでは自然ガイドのしごと内容や、さんぽが楽しくなる自然観察のコツなどをご紹介しています。
小学生のころ、国語の教科書に乗っていた随筆で、
「創造活動は心と人生をゆたかにする」と書いてありました。
僕の頭の中にはその言葉がずっと残っていて、気分が上向きにならない時、もやもやと建設的でない悩み事をしてしまう時に、ものづくりをします。
といっても、落書きやらMIDIソフトいじりやら、さまざまです。僕は自然ガイドですけどポケモン世代で家庭用ゲームの文化と共に育ってきた世代でもあるので、ゲームの中でものづくりをするのも好きです。Minecraftとか。シムシティとか。シミュレーションゲームも好きです。
最近のゲーム、たとえばあつまれ!どうぶつの森とか、FF14とかは、山野や海辺で素材を集めてきて道具や家具をつくる遊びに力を入れています。自分(キャラクターですけど)の体を振るって木材や海産物を手に入れて、オノや盾をつくったり、テーブルや家の柵をつくったり。2022年の最先端の技術を使って作られたゲームの中で、とても原始的ないとなみに魅力(ゲーム性)を感じるというのは、なんというか、私たちはどこまで行っても人間なんだなぁと微笑ましく思えます(皮肉じゃなくて、マジで微笑ましいと思えます)。
ゲームの中でのギャザー&クラフトも楽しいですけど、僕は元気とやる気が爆発的にあるときは、本当に林に行って素材を集めてきてモノを作ります。どなたかに差し上げるものではないので、めちゃめちゃ無骨な見た目ですけどね(^_^;)
これは、ヤマグワという木の樹皮でつくったウエストポーチです。ニス塗るぜっ!というタイミングを写真を撮ったのでニスのほうが目立ってますね 苦笑
ヤマグワというのは日本全国(沖縄をのぞく)で見られる木で、いわゆる桑の実が採れる木。またあらためてご紹介しますが、桑の実でジャムつくったり果実酒作ったりするので、僕にとってはとても馴染みが深い木です。桑の実を食べた鳥の糞に混じって種が広がって増える木なので、その辺の雑木林や公園でもたくさん見られます。知人の庭に、植え込みから伸びてきたヤマグワがあって伐採するというので、ナイフで皮をはいでもらってきました。10cm ×60cmくらい採れたので、これを折りたたみ、縁を縫い付けてつくったのがこのカバンです。
このカバン、見た目は渋くてスマホ入れにぴったりなのですが、乾燥して結構固くなっちゃいまして、カバンというよりはハードケースに近いものになりました(^_^;)
いい感じのフニャリ具合を残したい・・・どうすればいいのかと悩んでいたところ、最近水分をグリセリンに置換するという方法を知りました。
植物の組織を液体のグリセリンに浸しておくだけで水が置換され、ほどよいやわらかさが残る樹皮ができる・・・可能性がありそうです。僕の手元のヤマグワの樹皮は尽きてしまったので、来シーズン、この方法で再チャレンジしてみようと思います🔥 いやー、ワクワクが止まらないぜ!!
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