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ロンドンに戻ってきた

ロンドンに戻ってきた。スーツケース2個とリュックサックを背負ってえっちらおっちら帰ってきた。

去年日本からロンドンに行ったときの飛行機は直行便だった。だけれども、今回の渡英はフィンエアーでヘルシンキ乗り継ぎだった。国際線の乗り継ぎをした経験がない私は何もわからなくて、保安検査とか、出国手続きとかの各々のゲートでタッチするQRコードは1便目も2便目も両方やるのか、片方だけでいいのかすらわからなかった。結局、ヘルシンキ経由でドイツに行くお兄さんに教えてもらった。お兄さんは音楽をやっているらしい。乗り継ぎのヘルシンキ空港でも、シェンゲンエリアが分かれるまで一緒に行動してもらって、インスタを交換して別れた。

ヘルシンキ・ロンドンヒースロー間の飛行機の機内は寒かった。ダウンを着ている人もちらほら見かけたし、毛布をもらっている人も多かった。私も寒いなとは思ったけれども、いちいち毛布をもらうのも面倒だったので、寝て過ごしていた。がめついから、ドリンクサービスのときには頑張って起きていて、ブルーベリージュースを頼んだ。人工甘味料の甘ったるさがない、爽やかな味だった。美味しかった。

ロンドンに住む留学生で、自分でフラットを借りていない学生は寮に住むことになる。基本、ほとんどの寮は9月から6月までの10か月間で契約を組む。大学が運営する寮に何年も入れることは稀で、2年目以降は自分で民間経営の寮を探して入居する。つまり、毎年、住まいが変わるということだ。かく言う私も今年の9月から新しい寮に住む。昨年の寮に比べて立地は良くなったけれども、部屋の中にコンセントが2個しかないことには辟易した。コンセントは最低で4つ欲しかった。デスクランプ、パソコンの充電、スマホ・タブレットの充電、あと冷蔵庫用にだ。ないものをねだっても仕方がないから、タコ足配線ができるようにしたいと思う。

2年目のロンドンは、新しい土地にきたというよりかは、帰ってきたなという感触のほうが大きい。見慣れているもの、聞きなれている音が多いからだろうか。テムズ川があるからなのか何故なのかは知らないけれども、ロンドンでは朝方、カモメのような海鳥の鳴き声が聞こえる。今朝、その鳴き声で目が覚めて、ああ、ロンドンに帰ってきたと心の底から感じた。

大学の履修科目がいまだに決まっていない。私が悪いのではなく、大学が悪い。履修科目の申請はとっくに済んでいるのに、学部の方が全くそれを学生が見える形で反映させないのだ。だから、未だに時間割もわからない。来週の月曜日から学期が始まるというのに!しびれを切らして電話してみたら、手作業で学生一人一人の履修科目を登録していると言われた。ビザはデジタル化させるのに、履修登録はアナログでやるらしい。デジタル好きなのかアナログ好きなのかがよくわからない国である。

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