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【旅】香川

渡英前に香川県に行った。二泊三日で。旅行の前日までどこに行くのかさえ決めていなくて、行き当たりばったりな旅だったけれども、楽しかったからここに記しておこうと思う。

香川県に行こうと思った理由に深い意味はない。瀬戸内海を見たかった、四国地方に上陸してみたかった、飛行機で行きやすいところが良かった。この3点を鑑みると、香川県が旅行先として最適なのではと考えたのである。

四国を旅するとは、車で移動すると同義であると唱えたのは誰だっただろうか。私である。私は運転免許は持っているが、卒業試験を最後に車には触れていない。実家にも車はないので、乗る機会もない。夏休みに参加したインターンで、自動車運転免許の話になって、「車の発進のさせ方からもうわからないんですよね。なんかボタン押したら動きますよね。」と言ったら、同じインターンに参加していた慶應大学の子に、「いや、ブレーキ踏まないとだめっすよ」と言われた。このレベルで運転技術と知識がないから、レンタカーを借りて四国をめぐるという案は早々に却下された。

四国地方は想像していたよりも広かった。香川の高松から愛媛の松山なんて電車で30分くらいだと高をくくっていたら、実際には2時間くらいかかるらしくて目をむいた。本当は高松から愛媛とか、丸亀とかの方にも足を延ばしてみたかったけれども、今回は行くのを諦めた。またの機会に行こう。

羽田発の飛行機でぷわんと1時間、高松空港についた。空港からリムジンバスに揺られて1時間、高松駅は海の近くだった。高松駅の近くの総合商業施設内のうどんやで、待ち時間にかかりつけの眼医者にコンタクトの注文をした後に、野菜の天ぷらうどんを食べて、金刀比羅宮に向かった。琴電という電車に揺られて1時間くらいで金刀比羅宮の最寄り駅についた。最寄り駅から参道に向かうまでの間にある商店街がシャッター街で、過疎化が進んでいるのかとか考えながら参道までたどり着き、本宮までの階段、785段を上った。見上げると首が痛くなりそうなくらい急な階段だったけれども、実際に上ってみれば大したことなくて、往復で1時間強くらいだった。引きこもりみたいな生活をしているけれども、割と健脚なのかもしれない。

金刀比羅神宮の階段
1日目の夜に食べたお刺身の盛り合わせ。美味。
穴子の棒寿司

2日目は直島に行った。高松の波止場からフェリーで1時間くらいの距離にある島だ。朝、直島から高松に来たフェリーから降りる乗客をぼんやりと眺めていたら、通勤姿のサラリーマン、制服を着た高校生くらいの子達がぞくぞくと降りてきていて、ああ、このフェリーは彼らにとってはなんの変哲もない、通勤手段なんだなと感じた。通学手段が船ってかっこいいな。

直島は暑かった。青空と、青色の海が広がっていた。鴨頭草みたいな色をしていた。昨年訪れた長崎の海に比べて青さが深い海だった。外海と内海で違いが出るのだろうか。海沿いのに道路を借りた自転車で風をきりながら走った。高松に帰るフェリーを待つ待ち時間を使って留学保険の申し込みをして、高松港に到着後、その足でコンビニで契約のお金の支払いをしてきた。旅という非日常にまでも日常は食い込んでくるのである。元はとれないでいいです、安全な英国生活をお願いしますと思いながらレジのお姉さんを見ていたらにっこり微笑み返されてしまった。

道路・カーブミラー・青い海と空

そこまで計画を詰めていかなかった割にはいい旅だった。いつか車を運転できるようになったら、また行ってみたい。

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