田中君

大学生。元高校球児。

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最近の記事

孤独を好む遺伝子

孤独を好む遺伝子というのが存在するかも知れない。 僕は昔からわりと一人が好きだった。逆に集団で作業することは苦手だ。 さっきふと気になって「孤独を好む遺伝子」でググってみたら二つほどの研究が出てきた。要点をまとめると以下のようになる。 アメリカの心理学雑誌に掲載された、カリフォルニア大学の心理学者シャーリー・マクガイアの論文で、「孤独」を好む遺伝子の存在が示唆された。 イギリスで、45万人を対象に行われた研究では、15の遺伝子座の変異が、「孤独感」と強く関連することが

    • 軟式ボールはやわらかくないし、昨夜のアルコールはまだ残っている。

      この題名に深い意味はない。「野球の軟式ボール実はそんなにやわらかくないよ」ということを主張しようと思いこの文章を書いている。しかしあまりにも序盤で書きたかったことは書き終えた。今日は「野球の軟式ボール実はそんなにやわらかくないよ」と言いたかっただけなので、本来の目的はもう終えたことになる。ここから適当にキーボードを押さえながら字数を稼ごうと思う。 この文章の題名のように、「A→B、C→D」という文章がなんか好きだ。どことなく村上春樹の文章っぽくなる気がする。ここに当てはめる

      • こぶんとのむきあいかた

        1984年にある書物が発見されました。 それは土佐日記の写本です。 土佐日記といえば「男もすなる日記といふものを…」からはじまる我が国ではじめての日記文学とされているものです。作者は紀貫之。 この作品の登場はのちの女流作家に多大な影響を与えました。 そんな土佐日記の写本が見つかったのです。しかもこの写本は、紀貫之自身が書いた土佐日記を忠実になぞって書いたものだと言われています。頑張って写したのは藤原為家。 だから「為家本」とも言われています。ちなみに国宝です。 為

        • 面接対策〜情報教育〜

          面接対策として,自分の思考を言語化しています。別に読まなくていいやつです。読んでも害はありません。 教採の面接で, 「情報教育の授業をしているとき,生徒が聞いている様子がありません。あなたならどうしますか。」 という質問があったらしい。 正直,「そんなん知らんがな」と思ってしまう。教師も生徒もお互い悪いところがあるのだろう。 教師が嫌われているのかもしれないし,生徒が寝不足で集中力がないのかもしれない。教師の話がつまらないのかもしれないし,生徒がすでに知っている知識

          誰がなんと言おうと無印良品週間はやるべきではなかった

          無印良品週間のせいで間違いなくコロナは拡大している。 3月20日から全国の無印良品の店舗ではじまった「無印良品週間」              アプリなどで無印のメンバーになると,10%オフで買い物ができるというお得な期間だ。 世間ではさまざまな催しが自粛されているが,無印良品では,例年多くの客が訪れる無印良品週間をこの時期に開催することを決めた。 開催にあたっては,「新生活の準備をされるお客様のため」というもっともらしい理由をつけている。しかし無印を経営する良品計画と

          誰がなんと言おうと無印良品週間はやるべきではなかった

          大学生家を決める

          今,某ファミレスでピザとポテトを食べながらビールを飲んでます。若干酔ってます。 某印の無い良い商品がたくさんあるお店で働いていると,大学生とその保護者と思われる方をよく見かける。大学に合格し,新生活の準備をしているのだろう。 新生活といえば外せないのが家探しである。 住み慣れた実家を離れた不安を抱えながらも,新しい生活への期待を感じながら,多くの大学生が家探しに奔走している。 いや,奔走しているのは大学生だけではない。彼ら彼女らの親こそが一番一生懸命に家を探している。

          大学生家を決める

          今日で生まれて何日目?

          誕生日といえば、親や友達、恋人などの親しい人たちから自分の生まれた日を祝ってもらえる素敵な日です。 誕生日はふつう一年に一度しかやってきません。(おそらくほとんどの人がそうであるはず) そこで私はこんなことを考えました。 「生まれてから1000日記念日とかもあっていいんじゃないの?」 ただの名案です。これで今よりももっとプレゼントがもらえます。多くの人から祝ってもらえます。誕生日プラス区切りのいい日を友達に祝ってもらいましょう。 さっそく今日で生まれて何日目か計算し

          今日で生まれて何日目?

          仙人系男子でもイラッとしたこと

          僕は基本的に穏やかな人間だ。怒ることもないし,声を荒げることもない。ある人は僕のことを仙人系男子という。どこか達観しているように見えるらしい。 本当は煩悩の塊だが,周りからそう見えているならわざわざ訂正する必要もない。 そんな僕でも腹が立つ出来事があった。というのも三年ほど前の話なのだが…。 僕は大学受験に失敗し,予備校で浪人生活を送っていた。一年間の勉強の末,センター試験では目標の点数を取り,第一志望の大学の二次試験に臨むこととなった。 二次試験当日には,大学の最寄

          仙人系男子でもイラッとしたこと

          桑田真澄と池波正太郎(高橋一生)

          まぶしくて目が覚めた。 カーテンは開けっぱなし,電気はつけっぱなしでいつのまにか眠っていた。 1ヶ月に2回ほどある。 寝起きにYouTubeを見てしまう。 お洒落な目覚ましの音を止めて,ゆっくり伸びをして,おもむろにカーテンを開けて,少しまぶしそうなリアクションをして,鏡の前で歯磨きをして,顔を洗って,鏡を見たら少し寝癖のついた高橋一生が映る。 そんな理想の朝はどこにもなく,布団をかぶったままYouTubeを見てしまう。 YouTubeのコメント欄には,「あなたへ

          桑田真澄と池波正太郎(高橋一生)

          「宗教」について考える

          佐藤優さんの「はじめての宗教論 右巻」購入。 とりあえず序章を備忘録を兼ねてまとめ直してみる。 私たち人間は二つの世界を持っている。 「見える世界」と「見えない世界」だ。 この二つの世界を結びつけるところに「宗教」の特徴がある。 本来人間にはこの二つの世界があったが,近代になるにつれて,「見えない世界」が捨象され,「見える世界」が中心的に扱われるようになってきた。 「見える世界」というのは,すべての商品を目に見える「カネ」に換算するという現在の商品経済を思い浮かべ

          「宗教」について考える

          「オイディプス王」をA4でまとめてみた

          「オイディプス王」をA4でまとめてみた

          ある高校球児の一日

          小学生の時にソフトボールををはじめ,中学校では軟式野球,高校では硬式野球をやっていた僕は,大学でも軟式野球部に所属していた。 結局10年以上もベースボール型のスポーツを続けてきたことになる。 その中でも特に一生懸命に取り組んだのは,本気で甲子園を目指していた高校時代の部活である。 高校の部活動の思い出は,濃く強い印象を僕に与えている。いまだに夢の中で高校野球をしている自分の姿を見ることがあるくらいだ。 そんな高校時代の部活がある日の過ごし方を少しずつ思い出しながら書い

          ある高校球児の一日

          猫捕まえちゃった

          当時,僕の住んでいた実家は周りを田や小川に囲まれた,まるで田舎を絵に書いたような場所にあった。 実家の裏山にはキジがいたり,畑に大型の野良犬がやってきたこともある。あと猿がいればいつでも鬼ヶ島に鬼退治に行ける。 そのような環境だから,当然ネズミが出て,悪さをする。 夜になると天井の上でカサカサとネズミが動く音が聞こえて来る。たまにネズミと猫の追いかけっこ,通称「トムとジェリー状態」が夜通し行われることもあった。 机の上に置いていたパンをかじられたこともあるし,三角コー

          猫捕まえちゃった

          「蝿取紙〜ハエトリガミ〜」 蝿取紙を見るたびに私は愕然とするのだ 天井から垂れるテエプは のんべんだらりと揺れている だが一度でも心を許し足を踏み込むと いやらしい顔でニタッと笑い もう二度と彼を離さない しだいに弱まる羽音 おびただしい眇眇たる命 着実に丁寧に消えゆく命 平和に見える世の中の そっと後ろに回り込み 時間をかけて同化する そして気付いた時には 我々は粘着質に足を取られ もがくことも叫ぶこともできなくなる 静かにしかし着実に忍び寄

          芥川龍之介「蜜柑」

          「蜜柑」について芥川龍之介の「蜜柑」という小説は,大正8年4月に「私の出逢った事」という総題のもと発表されました。 この総題からもわかるように,芥川が実際に遭遇した出来事を小説の題材として扱っていると考えられています。(菊池寛は実際に芥川から,口頭でこの話を聞いたことがあると語っている。) 小説の読み方この「蜜柑」に限らず,小説を読んでいくうえで楽しいのは「この本で作者が伝えたいことはなんだろう」と考えながら読み進めていくことです。(小説に込められたテーマを見つける感覚で

          芥川龍之介「蜜柑」

          「ミライの授業」を読んで

          「ミライの授業」は,投資家・京都大学准教授などの肩書を持つ瀧本哲史さんが執筆した本である。 瀧本さんは2015年に,全国の中学校を訪ね,特別講義を行ってきた。 その講義のタイトルは「未来をつくる5つの法則」。 そしてこの講義のエッセンスを凝縮したのが,「ミライの授業」として一冊の本になっている。 この本の中に,次の言葉がある。 ふるいパラダイムが、あたらしいパラダイムに移り変わる(パラダイム・シフト)のためには「世代交代」が必要である。古い世代の人たちに世界を変える

          「ミライの授業」を読んで